幸せを次世代につなぐ
シューカツ(集大成活動)ライフコーチの藤原優子です。
17年前
国で思っていたよりも厳しくて寂しい留学生活
であると話す女子留学生たち。
「来年は成人式だから、振袖が着てみたい」
という彼女たちの夢を
何とか叶えてあげることができたら
日本で学ぶことの励みになるだろう。
日本でのよい思い出になるのではと
企画しました。
家のたんすに眠っている振袖を持ち寄って
私たちで何とか着せてあげられないだろうか。
なかなか完全な形でと思っていたら難しい。
でも留学生達は、今を生きている人達です。
時間は待ってくれません。
今やらないと、彼女達は卒業してしまう
又帰国してしまう。
あくまでも、彼女達の思いの側に立って考え
できる形でとにかくやってみようということに・・・
そして、すべて善意だけを頼りに運営しました。
いろいろと不備や至らないこともあったと思います。
最初は、本当にできるんだろうかと不安でした。
彼女たちの喜ぶ顔だけを思い描いて
熱い思いだけで始めたことでしたが
協力者がどんどん集まってきたときは
これだから世の中は面白いとさえ感じました。
当日は、誰ということもなく
手作りのお弁当、赤飯まで準備されて
心尽くしのお祝いです。
「綺麗な振袖を着せてもらっただけではなく
綺麗な日本人の気持ちも一緒に着せてもらったのだよ」
そして
8回目で手渡しました。
それまでは
終わると、ほっとして必ず体調を崩していました。
年中行事でした。
これをやらないと、新しい年が始まらない・・・。
年々、認知度も上がり
大掛かりなものになっています。
最初の時の爽やかな感動とは
少し変わってしまいましたが…
一番最初のボランテアでやった時の
スタッフが少しづつ消えても
時に新鮮さが薄れ
感動の度合いが減少しても
それでも脈々と続いている。
新しく参加してくださった方の
感動が次を繋いでいく。
手渡さずに手放してしまったことに
傷付いた
辛いことが重なることが
多かったあの頃から
10年経ったのですね…。
今年も
お手伝いができました。
今もお役に立っているのなら
始めたことの意味があったということ。
10年という時間
短いような
長いような
淡々としている自分を感じています。