これからの蕎麦 | 遊楽(元そば屋)

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元手打ちそば屋です。今は…。古本屋のような事をしています。

 蕎麦の一番美味しい季節は終わったのかもしれませんが、少し蕎麦について検証中ですのでお知らせします。詳しくは手打ちそば屋脱サラ組で実験しながら書いていきますので読んでください。ここでは、経緯をお話しします。
 毎年の事で今の季節頃から蕎麦を打っているとつながりが悪くなります。原因は時間経過だと信じ込んでいましたが、少し違うのではないかと思い始めています。というのは、今年は年初からあらびきそばしか打っていません。数日前から極端につながりが悪く感じられました。ある日突然やってきたのです。そんなに突然なんておかしいです。
 よく考えますと、冬から初夏へと季節が移ったことが原因のように思えます。季節が移ると気温の上昇。今年は乾燥が始まったのです。突然つながりが悪くなった原因は気温上昇とそれによる乾燥。そば粉の含水が減ったのではないかと思われます。あらびきそばはそば粉の粒子が粗いためそば粉への吸水に時間がかかるようだということは知っています。それに加えて乾燥が加われば一層の吸水のギャップというか時間差が起こると考えました。水回しで充分な吸水ができれば夏場でもしっかり繋がったあらびきそばは可能ではないかと予想しました。今朝から加水率を計測開始しました。驚くべき加水率です。さらに雨でしたので予想外の事も起こりました。こんなに難しい蕎麦ですが無茶苦茶おもしろいです。そば打ちの時間はさらに遅くなっていますがなんとかつなげたい。もしも駄目なら並そば(ざるそば)復活か温かいそばを休止するか思案です。

そのうちにそば打ちビデオか本を書くかなあ(笑)