舞台『カッコーの巣の上で』ザックリあらすじ&キャスト表&感想(2014/7/31) | ★minami★の萌え語り観劇ブログ

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テニミュキャストさんを中心としたイケメン俳優様の舞台についてネタバレしながらアツく萌え腐る観劇感想日記です。
(※ネタバレNGな方は閲覧をお控え下さい※)

さっき渋谷駅で古川雄太君とすれ違いました
レディベス』ってもう終わったんでしたっけ?
まだ地方公演中だと思っていたのですが
いつの間にか終わってたんですかね

そんな『レディベス』を先日までやっていた帝劇に
昨日(8/4)は『ミスサイゴン』を観に行って来ました

ミスサイゴン』って重い話しなので
積極的に観たい気分にならないのですが
時代(ベトナム戦争)に翻弄される人々の悲劇や力強さと
母(キム)のが胸に染みて
感動しきりで帰って参りました

そして何と言ってもヘリコプターの演出が
ここで出て来ると分かっていても
めちゃめちゃテンションが上がるんですよねヾ(*≧∀≦*)シ

その場に取り残されてしまう人々や
愛する人を残して去らねばならない人(クリス)の
悲痛な叫びが辛すぎて(良い意味で)
これぞ生の舞台の醍醐味だと改めて思いました
(何回観ても泣ける(。ノω<。)!)

因みに前回は青山劇場で(2012年8月)
エンジニア…市村正親さん
クリス…山崎育三郎君
キム…新妻聖子さん
ジョン…岡 幸二郎さん
の組み合わせだったのですが

今回は
エンジニア…駒田 一さん
クリス…原田優一さん
キム…知念里奈さん
ジョン…岡 幸二郎さん
で全体的にお顔立ちがアッサリで(岡さん以外)
受ける印象も随分違うなと思いました

それはともかく
7月末に観に行った舞台の感想を
少しずつ書いていたのですが
どれも重めな作品だったため筆が進まず
すっかり日記更新が滞ってしまいました

でもって景気づけに『デスノート』や『少女椿』などの
怪奇系アニメをぶっ続けで見たら
モチベーションが回復したので
小栗旬君主演の舞台『カッコーの巣の上で
の感想を一気に仕上げたいと思います

(どうでも良いけどアニメ映画の『少女椿
夏の夜長には超お勧めです♪
陰鬱で妖艶な世界観が癖になる(*´∀`)b)

いつもの事ですが内容は必ずしも正確ではありません
聞き間違い勘違いを多数含みます
またネタバレNGの方はブラウザバックをお願いいたします
「内容を知りたく無かった」などのクレームは
一切受け付けておりませんので
これら全てをご了解いただける方のみお進み下さいませ

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舞台『カッコーの巣の上で』

【原作】ケン・キージー
【脚本】デール・ワッサーマン
【上演台本・演出】河原雅彦
【日程】2014年7月5日(土)~8月3日(日)
【会場】東京芸術劇場 プレイハウス
【上演時間】2時間50分

出演
小栗旬(マクマーフィ/マック)…精神病院に新規入院してきた男
神野三鈴(ラチェット)…看護婦長
武田真治(ハーディング)…セックス恐怖症の患者
大東駿介(ビリー)…吃音でマザコンの患者
山内圭哉(チーフ)…インディアンの患者
藤木孝(スカンロン)…患者
吉田剛太郎(スパイヴィ)…医師

福田転球(マーティニ)…患者
吉田メタル(ラックリー)…患者
伊達 暁(ウィリアムズ)…看護人
櫻井章喜(ウォーレン)…看護人
駒木根隆介(チェズウィック)…患者
木下あかり(ミス・フリン)…看護婦
八木のぞみ(キャンディ・スター)…マクマーフィのガールフレンド
江戸川萬時(タークル)…夜警
長田奈麻(ダンドラ)…キャンディの女友達






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★ザックリあらすじ★

舞台はオレゴン州精神病院の開放病棟

刑務所の強制労働から逃れるため
精神異常を装って入院してきたマクマーフィ(小栗)は

看護婦長・ラチェット(神野三鈴)が
治療と言う大義名分を振りかざし
患者のプライドや尊厳を踏みにじりながら
言葉巧みに彼等を統括する病院の管理体制に反発を感じ
入院患者たちを啓発していく

しかしラチェットにとって
自分のコントロール下に治まらないマクマーフィーは
廃絶すべき存在とみなされマークされる

そんな中で彼は手始めに
電気ショック療法ロボトミー手術などの
制裁に怯えて無気力化した患者たちを相手に
賭けトランプでコミュニケーションを取りながら
自由や生きるしさを教え
奇妙な友情を育んで行く

(ロボトミー治療…
前頭葉を薬剤や外科手術により破壊切断して
攻撃性を除去しようと言う治療法
後遺症が多く現在は行われていない)

また耳の聞こえ無い振りをしていた
ネイティブアメリカンチーフ(山内圭哉)からは
誇り高いインディアンの酋長であった
入植者たちに踏みにじられ
没落して行った心の傷を聞き出し
そのトラウマを乗り越えて
一歩踏み出す勇気を持つようにと励ます
(ちょっと違ったかも)

また人生を
病院のコントロールに隷従ている患者たちに向かって
重い配電盤を持ち上げ
窓を破って脱走すると宣言し
諦める前に全力でやってみる事の大切さを伝える
(結果的に配電盤は持ち上がらず
掛けポーカーで患者たちから巻き上げた
借用書をここで返す)

そんな中で
チーフが耳の聞こえないふりをしていた事がラチェットにバレ
あーだこーだあった末(ここら辺忘れました)
マクマーフィとチーフは反抗的な態度に対する見せしめとして
ラチェットの差し金で電気ショック療法を受けさせられる
(その際もマクマーフィは権力や恐怖に屈せず
終始チーフを励まし続ける)

また二人への制裁により
再び萎縮し始めた患者たちを動揺させまいと
マクマーフィは電気ショックのダメージが無かったかの様に
一層強気に振る舞って見せる

そんなある日
マクマーフィの女友達が面会にやって来て
患者たちは色めき立つ

そしてマクマーフィが彼女に友達を連れて来させ
こっそりここでパーティーを開こうと提案すると
患者たちは今までの無気力が嘘の様に盛り上がり
生き生きとした表情を見せる

さらに患者たちはマクマーフィのるさや
リーダーシップに引き摺られて
バスケットボールや野球観戦に興じる事で
次第に人間性笑顔を取り戻していく

しかしそんな中でマクマーフィは
他の患者たちが自分達の意志
世間から逃れるためにここに入院していて
自分だけが自由意志では退院できず
ラチェットにその采配が委ねられている事を知りショックを受ける
(彼女が担当医師をも掌握している為)

そこでマクマーフィは脱走を決意し
お別れパーティーと称して夜中に女友達を引き入れ
どんちゃん騒ぎを繰り広げる

さらに吃音による女性恐怖症で入院していた
マザコン青年のビリー(大東駿介)に女を世話して
童貞を捨てさせ自信を持たせようとする

がしかしそこへラチェットが駆けつけ

「この行為をお母様にご報告しなくてはなりません」

と言ってビリーを激しく追い詰める

恐怖と後悔からパニックに陥ったビリーは
泣きながらラチェットの足に取りすがって懺悔

マクマーフィと女友達に無理やりさせられた
だから母に報告するのだけは辞めて欲しい
と身も世も無く懇願する

するとラチェットは偽善虚飾に満ちた微笑みを浮かべ

「分かったわ、大丈夫よ
何も悪い事は起こらないから安心して」

と言って跪き
ビリーの顔を覗き込みながら満足気に頬を撫でる

しかしビリーは
自分を弟の様に可愛がってくれたマクマーフィを
裏切ってしまった良心の呵責や
母に知られるのではないかと言う恐怖に耐えられず
その場から逃げ出すとナイフで自分の首を切って自殺してしまう

それを見たラチェットはマクマーフィに向かって

「さあ、出て行くのならそうなさい
ビリーをなせて
何も分からない患者たちから有り金一切巻き上げて
一人勝ちして出て行くのはさぞ満足でしょうね」

と皮肉たっぷりに囁いた

するとマクマーフィは
その挑発的な言葉に耐えきれず
他の患者たちが止めるのも聞かず
ラチェットに掴み掛って絞めそうとした

その行動によりマクマーフィはラチェットに
ロボトミー手術の口実を与えてしまった

そしてマクマーフィは看護人たちに捕えられ
隔離病棟に連れて行かれ
帰って来た時にはロボトミー手術を施行されて廃人となっていた

その現実を受け入れられない患者たちに対し
チーフだけは静かに枕を手に取ると

「こんな姿で生きる事を彼は望んでいないはずだ」

と涙ながらに呟き
マクマーフィの顔の上にを押し付け窒息死させた

そしてマクマーフィがかつて皆に向かって
“これを動かせたら奇跡が起きる”と言っていた
重い配電盤に手を掛けると渾身の力でそれを持ち上げ
窓を破って病院から去って行った

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

と言う感じの話しでした

で、観終わった感想としては
今年一番(は言い過ぎだけど)
面白かった作品かも知れないです

たぶん小栗君主演で
同演出家&似た様なキャスト陣だった
舞台『時計仕掛けのオレンジ』が
あまり良い印象を残さなかったので
今回は全く期待せずに行ったのが良かったんだと思います
(時計じかけのオレンジ』あらすじ感想→ )


粗野で兄貴肌で色気のある主演の小栗君
偽善的で残酷なラチェット役の神野三鈴さん
吃音が可愛くて∞仕方なかったビリー役の大東駿介君
セックス恐怖症に悩む神経質な紳士ハーディング役の武田真治君
チーフ役の山内圭哉さんや弱腰な医師役の吉田剛太郎さん
などそれぞれ役に合っていて非常に良かったです

でもって中でも大変気に入ったのが
ビリーラチェットに糾弾されるシーンです

そこに至るまでにも
グループワークと称して散々ラチェットに追い詰められたり
マクマーフィに叱咤される度に
大東君は嗜虐欲を掻きむしる
very cuteなドモり演技を見せていたのですが
(今思い出しただけでも興奮を抑えきれない可愛さ!)

そんな虐待してくださいと言わんばかりに可愛いビリーを
“アメリカ映画100年の悪役ベスト100”で(→ )
『時計仕掛けのオレンジ』のアレックスや
『ミザリー』のアニーや
『エルム街の悪夢』のフレディーなど
並み居る悪役を抑えて堂々5位に輝いたラチェットが
陰湿に残酷に言葉攻めして行くのですから

・・・・・・・・・・・(*´д`*)ゼェハァ

気持ち良すぎるw

可愛い男の子が大好きなので
しかもスッゴク本当はイケメンでカッコ良い系の大東君が
身も世も無く足にしがみついて懇願とか
ドS変態にとっては神展開じゃないですか♪

って変態属性ゼロなリア友Yちゃんに言ったら
イチミリの共感も得られなかったのですが
そこそこソッチ系の人であれば生ツバ物と言うかw
真面目に言えば身につまされる話しだと思うんです

もし自分がく抵抗しない存在を前に
彼等を自由にコントロール出来る立場にあったなら
常にめるべき悪魔の誘惑ですよね

例えば親って子供に対して
躾に乗じて虐待したり言葉の暴力を浴びせて
日常のストレス発散していますよね

詭弁で狡猾なラチェットにとって
ビリーを手懐け思い通りに操るのは訳ないし
生かすも殺すも意のままで
気分次第で手を差し伸べたりいたぶったりって
最高に楽しいと思うんです

がしかし本当は
自分や社会の都合を押し付けるのでは無く
彼にとって何が必要でどう接するべきかを
常に最優先すべきなのに
実際の世の中も中々そうは行ってないですよね

きに迎合しきを挫く
人間社会の縮図を見る様で
また可愛い子イジメを疑似体験する事で
カタルシスも得られて
非常に印象的かつ考えさせられるシーンでした
(ぶっちゃけここが良すぎて他が吹き飛んだ)

あとはやっぱり小栗君ですね

どんな役で及第点以上を叩き出す方ですが

強制労働が嫌で精神病院に入ると言う浅はかさ
粗野で下品で反体制的な振る舞い
楽天的でリーダーシップがあるところ
女性にモテモテなところ
(パンイチまでの露出ありでした)
逃げずひるまず戦い続けるところなど
どの瞬間を取っても魅力的で

また最後に廃人になって死んでしまう結末も
チーフが力強く大地を踏みしめて歩きだす事で

希望に繋がっていたのが良かったとも思いました

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と言う訳でいずれ機会があれば
ジャックニコルソン主演の映画の方も
是非観てみようと思います


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小栗旬君』関連の記事まとめ】

■『時計じかけのオレンジ』あらすじ感想(2011/1月)

■『髑髏城の7人』(2011年10月)

・【早乙女太一君】の感想→

・あらすじ→こちら

・全体的な感想と【森山未来さん】の感想→こちら

・ゲキ×シネ@バルト9の感想(2013/1/6)→コチラ


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