チビくんの糖尿病治療 ③ | *日々の出来事@国際遠距離結婚中* 

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社会人の子供と猫たちと暮らすシングルマザーでしたが、
アメリカンのNとの国際遠距離恋愛の末、2023年12月13日に日本で入籍しました!
アメリカ移住に向けて、CR1ビザの申請もスタートしたので、こちらも書いていきます。

チビくんの糖尿病治療を書き始めて3回目。

最近は、同じく糖尿病の猫ちゃんのいるブロガーさんとコミュニケーションを取らせていただいたり、他の方のブログを読んだりと大変勉強になっています。

そんな中、絶対に避けたかったケトアシドーシスになってしまいました・・・。

※ケトアシドーシスとは、糖尿病のいわゆる末期症状で治療しなければ確実に死に至ります。

自分を励ましたいのと、同じく糖尿病の猫ちゃんを家族にもつ方に、ひとつの症例となればと経緯を書きたいと思います。

 

2023年12月28日

 

まだまだ元気でこんな風にじゃれていたチビ。

でも、糖尿病を発症する前と比べたら、全然大人しいじゃれ方。

糖尿病治療①から書いていますが、10月からインスリン治療を始めてもチビの血糖値はふわふわして、なかなか望ましい血糖値まで落ちませんでした。

なので、たまに軽く脱水症状を起こしては元気がなくなったので、血糖値測定と輸液の為に週1で一日動物病院へ預けていました。

チビが糖尿病になってから、とにかくネットで情報収集をしまくっていた私は、チビの後ろ足が少しX脚気味にくねくねするのが気になったり。

体重減少は落ち着いていたけど、食べる割には太らないし、腰骨と背骨はゴリゴリした感じが分かります。

血糖値は、前みたいにHIを叩き出すことはなくなり、高くても400代になっていたので、この調子でゆっくり新しいインスリンに慣れて下がっていくと良いねとドクターとも話していました。

年末年始で一日中リブレ(人用血糖値測定器)で数値を計ることが出来てみると、チビの血糖値の曲線は、インスリン投与前に480くらいで投与後はどんどん下がり、午後には100以下になるけど、そこを底辺にまた徐々に上昇してインスリン投与前にまた400代になるという感じでした。

安定して100~200代が数時間続くということがなかったんですよね。

そして、12月半ばを過ぎた頃から、輸液をした日と翌日は調子が良く、そして私を夜中に起こすほどの異常な食欲な日があり、必ずその翌日にダウン期(元気・食欲消失)が来るパターンが定着していきました。

それから、年末の私が休みになったタイミングで毎日輸液をしに通いました。

 

 

2024年1月1日

 

チビがいきなりぐったりしました。
ドクターは休みなしで年末もチビの輸液をしてくれてたんですが、調子が良くなって来たので、元旦は様子を見ることにしたんです。
とにかく元気がなくて、2日は夕方に連れて行くことになっていたので、それまで心配でしたが、輸液をしたあとはやはり元気になって食欲は戻りました。
 
 
2024年1月3日

 

病院で輸液をしたあとは、食欲もあり、美味しそうに食べる姿を見てすごく嬉しくなりました。
リブレによる血糖値は、高い時で400代、低い時はLOを出す時も。
でも、病院で計るとリブレとの誤差が100ぐらいあることが多いので、LOでも特別元気がないのであれば大丈夫。
ただ、血糖値が下がり始めると静かになって寝てばかり。
血糖値が高いことに慣れているので、低くなると気持ち悪いのかな。
 

 

2024年1月4日

 

朝、輸液をしにつれていくと、帰りには可愛いスイカの洋服に着せ替えられていました。
元旦以降、体重がゆっくりまた減少し始め、糖尿病になる前は7kgあったのに、この3カ月で2.4kg減。
そして、この日の夜に初めて下痢をして、そのあと嘔吐もしたのでパニックになった私。
下痢と嘔吐は、明らかに悪くなっている・・・朝が来て病院に行くのが待ちきれませんでした。
ドクターに下痢と嘔吐したことを伝え、輸液と下痢止めと気持ち悪いのを止める注射をされました。
 

 

2024年1月6日

 

この日は、一日お預かりで血糖値の曲線を改めて見て、輸液と注射もして帰宅。
食欲が少し戻りました。でも、本調子ではないし、少しふらふらしてる。
下痢以降、うんちは出ず。
7日は、日曜日で病院は休みだけど、ドクターがいる時間(なんだかんだ他の子が来院している)があり、でも、私も息子も仕事なのでその時間には行けないので、飲み薬を処方され、8日も祝日だけど夜にまたドクターがいる時間があるので、そこで輸液をしてもらうことに。
でも、1日空いてしまうことが不安で仕方がなかった。
 
そして、7日の朝は、処方された飲み薬を飲ませて仕事へ。
でも、仕事している間、何か嫌な感じがして早く家に帰りたくて仕方なかったんです。
これは、息子も感じていたそう。虫の知らせってやつでしょうね。
そして、急いで帰宅するとトイレの中もリビングにも下痢のかたまりがそこかしこにありました。
チビは、お気に入りのベッドの中で意識がもうろうとしていて、なぜか体がぐっしょり濡れていました。
水のボウルが半分になって水浸しになっていたので、おそらく水を飲もうとしてふらついて倒れてしまったんだと思います。
急いで血糖値を計るとLOの表示。リブレは50以下はLOで出るので、どのくらい下がってるのか怖くて仕方ありませんでした。
泣きながら「チビごめんね。独りぼっちで心細かったね。寒かったね」とタオルで体を拭きながらすぐに病院へ電話をしました。
スタッフが出て、先生は既に病院を出てしまったと。
全て説明し、先生からの連絡を待ちました。
10分もしないうちに折り返し電話があり、急いで戻っても一時間かかってしまうとのこと。
それまでは、泣きながらチビの体を乾かし、リビングとトイレを片付けました。
病院へ行ってすぐに耳から採血。なんと血糖値は26。低血糖になっていました。
ドクターは、「26・・・大変」と言い、すぐさま低血糖の治療に入りました。
そして、一旦帰宅。
血糖値は、徐々に上昇していったけど震えの止まらないチビ。
でも、その夜はチュールを3本も食べました。
 
そして、翌日の8日は、改めて血液検査と血糖値を計るために一日預けました。
私は、少し前からネットからの症状でケトアシドーシスを疑っていたけど、その都度、血液検査にその兆候は出ていなかったんです。
ケトンでさえいつもマイナス。
一昨日も、最後の血液検査の結果と、ネットで見つけたケトアシドーシスの数値を比べてみたけど、血糖値が475と高いだけで、他の数値は健康体でした。
なので、ドクターもチビの治療にはいつもとても頭を悩ませていました。
猫の糖尿病治療は、個体によって全く違ってくる。
ネットの情報も勿論参考にはなるけど、どれがチビにとって有効かは分からない。
休みもなく、電話をすれば夜遅くでも診てくれ、とにかく動物への優しさが心地よい女性ドクター。
彼女の長年の経験に賭けることにしました。
 
 
2024年1月8日夜

 

一日入院中におしっこで汚れてしまったそうで、洋服をまた着替えさせてもらっていました。
この日の夜は、もう意識がもうろうとしていました。
 

 

たまに動き出しては、こんな風にうずくまったり。
チュールも何とか半分くらい流し込み、水もティッシュで含ませてあげると飲んでくれました。
病院では、シートにおしっこをしてしまっていたそうだけど、家では動き出すタイミングでトイレに連れていくと、きちんとおしっこをしてくれました。
でも、自分で立ってられないので、両手で支えながら・・・。
そして、水の音やガサガサというご飯に似た音を聞くと首をあげるチビ。
食べたい、飲みたい欲求があるのにしたくない。その姿に泣けてくる。
チビから離れられず、動く度にお水を含ませたり、トイレに連れて行ったりを夜中までして、ベッドに入りました。
そして、ふと目が覚めた3時。猫トイレの中でガサ・・・ガサ・・・と音が聞こえました。
なんか気になってチビを見に行ってみると、チビがトイレの中で力尽きてうずくまっていました。
トイレの前に粗相もしていたので、トイレの中で力尽きてしまったんだと思います。
可哀想で「チビ、トイレに行きたいのに気づいてあげられなくてごめんね」と泣きながら抱っこ。
 

 

2024年1月9日

 

朝、病院へ連れて行った時に、検査の結果、ケトアシドーシスと診断されました。
尿にもケトンが出ていました。
こうして、いきなり数値が変わったことに驚きました。
ドクターは、1日と言わず、1時間でも急変するのが糖尿病疾患の怖いところだと言っていました。
そして、そのまま治療が始まりました。
その病院は、24時間体制ではない為、一旦帰宅。
この日は、もうぐったりして全く動きませんでした。
でも、手を触ると握り返すし、ふと意識が戻るとキョロキョロするので「チビ」と声をかけながら、両手で顔を包んでおでこを両親指で撫でると安心したように目をつぶるチビ。涙が止まらない。
 

 

2024年1月10日
 
朝、またチビを病院に預けて仕事へ行き、休憩時間にドクターと今後について話をしました。
ケトアシドーシスの集中治療を希望する場合、24時間体制で点滴・インスリンの微量調節をしながら血糖値を見守り、更に全ての検査が高額だという説明がありました。
1日2万、状況によってはそれ以上になる可能性もあると。
ケトアシドーシスから離脱して元気になったケースの記事を沢山読んでいたので、勝手に希望を抱いていんですが、ドクターの見解は、希望はあるけど何とも言えないと・・・。
でも、治療をしなければ間違いなく死んでしまう。
すごく重い決断をしなくてはならないことに、息が出来なくなり、心拍数は上がってアドレナリンのせいか涙も出ませんでした。
そして、息子と相談し、治療をお願いすることにしました。
ドクターは、3日治療するとだいたい見えると言っていました。
昨日、息子が夜に面会に行った時、「チビ」と声をかけると起き上がって、何とか息子の方に歩いて来ようとしたそうです。
息子はそれを見て号泣してしまったと・・・。
抱っこして「ごめんね。連れて帰れないんだよ。頑張るんだよ」と言い聞かせると、ぐったりしながらもしっぽをパタパタしていたそうです。
息子は、「全部任せるのでどうかお願いします」とドクターに言って来たと。
今朝、私がチビに面会に行き「チビ」と声をかけると頭を持ち上げ、しっぽを音がするほど床に打ち付けました。号泣。
手を触るとしっかり握り返して来ました。
しばらく撫でながら話しかけ、その後にドクターと話をしました。
科学用語がいろいろ出て来て説明されたけど、今はもうよく覚えていません。
昨夜は血糖値が下がり過ぎたのでインスリンを調節、ケトンが下がったのに今日はケトン+++になったので、点滴の量を増やしていきますと。
ただ、明るい点は、血液検査の結果がとても上がって来ていること。
ほぼ正常値。でも、逆にまだ食欲が出ないことが気になると言っていました。
たまに起き上がって香箱座りもするけど、水にも興味を示さない。
これから胃に栄養を流していく予定だけど、自分で食べたり飲んだりする欲求が戻らないと難しいと言っていました。
ここでもまたチビ独特の壁。数値と状態が一致しない。
本当、ネットの情報通りではないんだなと思います。
病院を後にし、仕事へ行く前に一旦家に戻り、寝ているバニラのお腹に顔を埋めて大号泣してしまいました。
バニラはずっとゴロゴロ喉を鳴らしていました。
 

 

チビともっと一緒にいたい。それだけ。
今日は、実は私の誕生日なんです。でも、ただ不安で悲しいだけ。
ブロ友の皆さん、どうかチビの治療が上手く行くよう祈ってください。