おはようございます。

間が空いてしまいましたが

 

 

こちらの海王星編、いきます。

 

占星術講座の完全リニューアルで

今、いろいろ模索中ですが

心理と占星術をどうつなげていくか

私自身の体験から、お伝えします。

 

あ、ひとつ全てのベースとして

昨日も夢分析を受けていて感じたことを。

 

ホロスコープが魂の設計図だと仮定した場合。

そのホロスコープが表示している

「最高最善の」パフォーマンスを出せる

ポテンシャルを持っている、と考えたらいいのではないかと思います。

 

私が関口シュン先生から教わった

「ペーペーの蟹座とピカピカの蟹座」

という考え方は、この世に生まれて

いろんな因果の中で

出逢った人との響き合いで

原石が磨かれるように、光っていく

ということだと感じています。

 

原石のままだと

「私は蟹座だから人見知りです」

「蟹座ってHSPっぽくて傷つきやすいから~」

に終始して、それがある意味、言い訳になります。

 

逃げ道も時には必要です。

心が折れないように、人間には

防衛機能も備わっているのでね。

 

でも、私自身が感じるのは

蟹座だからって身内びいきしていいってことじゃないし

その「身内」の範囲を広げていけばよいのです。

私は既に、敵か味方か?とジャッジすることもなくなりましたが

(それは自分の心の中で起きているだけなので)

そうやって怖がっている自分の気持ちに寄り添うのが

蟹座の「自分の感情のケア」だと思うのです。

 

そして、それは天体がなくても

全員に共通です。(いつもしつこく言っていますね)

 

今、感じているのは

どうしても、ホロスコープを読む時に

自我のフィルターが、自分にとって都合の悪いものを

はじく傾向があります。

それはセッションを受けてもそうですし

私もさんざんやってきたことだと思います。

 

ということは

本当の意味でホロスコープを生かすのには

自分の自我がどのようなフィルターを持っていて

それは何に起因してそうなったのか

(本来の自分のものではないのだから)

ちゃんと理解することが大事だと思います。

 

自我のフィルターは、残念ながら

命術では出てこないからです。

もちろん、本来の資質としての

「自分にとっては当たり前だけど

他の人とは違ったのだ」

を理解するための命術は

自己理解・他者理解のツールとして優秀です。

 

でも、さらに深いところまで

自分を見つめていくのであれば

その本来の資質があるにもかかわらず

そうなっていない要因が、何かあるのです。

 

私のように

蟹座に3天体もあるのに

自分の感受性をいっぱいに生かして

自分をケアし、育てることができていなかった

(ドラゴンテイルもあるのは一つの要因ですが)

感情を抑圧する方にいったのは

「体験」から得た、後天的なフィルターです。

同じ誕生日の人・ほぼ同じ時間に生まれた人も

違う人生になるのは、このフィルターだと思います。

 

もし、これを知的に理解するのはいいかな~

と思われる方は、私は音でどんどん

解放しちゃった方が早いし、個性に合っていると思います。

どうしても理解したい場合は、

せっかくホロスコープやタロットの叡智に

触れるのであれば、自分にとって最大に不都合なところと

ちゃんと向き合った方がいいです。

それは、フィルターの側をどうこうしようとすることではないのです。

そのフィルターにも、持つに至ったもっともな理由があるのに

いらん!って捨ててしまうのは、自分の人生の一部を

否定することになるからです。

 

自分をあきらめない

自分を見捨てない

そのために、ツールを活用したいです。

本来、ツールはなくてもいいものですから。

せっかく、大好きな占星術を使うなら

本当の意味ですべて受け入れるために

使いたいですね。

 

と前置きが長くなりましたが

そんな想いで心理占星術を

私の体験とつなげてお届けするシリーズです。

これからの講座では

受講して下さる方の体験とつなげて

お伝えし、頭での理解ではなく

腑に落ちる形で学んで頂けたらと思っています。

 

では、海王星のことで

今感じていることを書いてみます。

 

一般的な占星術では

海王星は

「ワンネスの星」

「境界線をなくす星」

と言われます。

 

象徴としての海王星は

ポセイドンですので海の神です。

日本でいうと綿津見三神です。

 

で、ポセイドンや綿津見三神と

どうして

「依存・中毒・陶酔」

のキーワードを持つ海王星が

つながるのか?が不思議だったのですが。

 

海って、境界がありません。

私自身、海に行くと心が大きくなって

小さなわだかまりが消えていくような感覚があります。

けれども

海のように大きいものには

呑み込まれたら、ひとたまりもありません。

 

冥王星の「呑み込む」とはまた違う意味で

(あれはカルマの地獄に引きずり込まれる感じ…)

海王星は、わからなくする、はっきりしなくなる

ここから「曖昧」というキーワードにつながるのではないかと思います。

 

ただ、海王星は、海がすべてを浄化するように

わだかまりをもとかして

純化し、見えない恩寵につなげようとしているのだと感じます。

 

生命の樹においては

海王星に対応するものはないとも言われています。

が、天・海・冥を含んだパターンだと

海王星はケテルにあてられます。

 

ケテルは「王冠」という意味を持ち

ケテル・コクマー・ビナーの3つの三角形は

人間の意識では捉えられないと言われます。

深淵(アビス)の向こう側にあり

ケテルがあるのは神の領域

いわば「神的自己」がケテルとも言えるのではないかと思います。

ユングでいうとselfですね。

人間として、肉体を持って生きている以上

常にこの意識で生きることはできません。

目覚めた意識、とも言われます。

 

さて、心理的に海王星をどう読み解くかについてですが

アスペクトする天体を

「曖昧にする」

と考えると、一般的な占星術の解釈に近くなりますね。

 

私は、そこからもう一歩進めて

確かに「曖昧にする」のだけど

では、それは何のために起きるのか?

海王星自体を意識することは難しくても

なぜ、曖昧になったり境界線がなくなったりするのか?

を探求してみました。

 

よく、海王星はヒーリングとも言われますが

自分自身の心のプロセスでも感じるのです。

 

自分のことに気づく時って

必ず、他の誰かが鏡になって

その人の痛みと共鳴した時に

…あれ?私もそうなのかも…

と気づきが生まれるのです。

 

私は、心理的な境界線を保つというのは

とても健全な人間関係を築くのに

必要な尊重だと思っています。

 

しかし、この場面では自他の区別はないのだ、

と心底から感じられる体験

(例えばボランティアをしていて

自分が奉仕しているようで

実は受け取ってもらうことで自分が救われた、とか)

そこに自我の欲望がまったく入り込んでいない

純粋なものだった時には

海王星の「とける」が発動するのだと思います。

 

そして、これは自他の区別がなくなる

というだけではなく。

その時、初めて

土星までの天体で築いてきた

「わたし」

というものの中にある

コンプレックスが溶解するのではないでしょうか。

自我の壁が崩れるから。

 

コンプレックスとは、劣等意識という意味ではなく

ユングの定義では

「衝動、欲求、観念、記憶等の

様々な心理的な構成要素が

無意識に複雑に絡み合って形成された

観念の複合体」

のことです。

これは、普段は自我が抑圧しているため

意識にあがってくることはありません。

また、見たくない不都合なもので

複雑に絡み合って強い情動・感情と結びついているため

意識化するのはとても恐ろしいことなのです。

 

鉛のように固まり、重く心の奥底で抑圧されているもの。

これを唯一「溶かす」ことができるのが

海王星的な要素なのではないかと思います。

 

もちろん、一般的に言われる

海王星の象徴から考えると

人との境界線を健全に保てないからこそ

起きてしまう苦しみやトラブルはたくさんあります。

海王星のアスペクトが強い人は

その点は気を付けなくてはいけません。

 

トートタロットでは

海王星のカードはこちらです。

 

 

この人物、水の中で打ち付けられて

苦しそうに見えますが

よく見ると表情がありません。

また、身動きは取れませんが

頭には変容の蛇がいて、光っています。

何も抵抗できない状態になり

自我が降参してなくなって

初めて、新しい可能性に意識が開かれます。

後ろの格子のパターンに縛られていた自分を

解放するのです。

動いていた時は絶対に見えなかったものです。

 

自分が無意識に続けていた、悪しき習慣。

自分を責めたり

自分の身体をいじめたり。

 

海王星は、自我をとかすことで

逆転して、自分も相手も大事にする

そのような領域へと向かうのです。

ただ、それは古い自我の死、次のDeathのカードへとつながります。

 

海王星のアスペクトを持つ人は

わたしはあなた、あなたはわたし

を、依存や陶酔ではなく、感じ共鳴する必要があります。

もし、誰かに海王星を投影したなら、神的自己を外に見ることになります。

すると、強い信仰心や無意識の依存が起きてしまいます。

あくまでも、自己の内側にあるものを

自他の境界が薄れたことで

相手を通じてみる、感じられるだけです。

あまりにも理想的、人間を超えたものを

相手に見ないこと。

また、直感も優れていて、感じ取れる感受性は繊細ですが

同情心から汲み取りすぎないよう

自分の真我(self)につながりましょう。

土星の枠をとかせる海王星ですから

鉛のコンプレックスを溶解してくれますが 

現実と妄想の線引きもとかします。

その点は、アスペクトのある人は注意が必要です。

 

私はトランジットで金星に海王星スクエアの時に

夢分析を始めました。

今は水星火星にトラインです。

海王星のトランジットが、夢や無意識によって

生かされているのを感じます。

 

次は天王星について書こうと思います。

 
 
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6~7月の予定はこちらです。

個人セッションでは、時間内であれば何人でも

ホロスコープを見ることができます。

占星術の個人レッスンのリクエストも増えてきました。

ありがとうございます。

 

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・占星術よろずトークの会

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美徳と課題をみんなで対話します。

7月は19日、蟹座と月

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