今年も惜しまれながら何人かの選手が現役引退しましたが、
個人的に驚いたのはファイターズの谷内亮太選手。
32歳という若さもありますが、今季12球団ワーストの94失策を重ねたファイターズに守備のスペシャリスト谷内亮太選手は絶対に必要な選手だと思っていました。
野球通の人はわかると思いますが、彼の守備は無駄のないステップ、グラブの捕球、正確無比の送球と職人そのもの。
2019年に移籍したファイターズでは、栗山前監督が「内野の全ポジションを完璧にこなす選手を初めて見た」と舌を巻いたとおり、本当に内野の全ポジションを完璧に守れる選手でした。
谷内は2012年、国学院大からドラフト6位でヤクルトに入団。
当時のヤクルトの内野は宮本慎也、メジャーでプレーした岩村明憲ら猛者がずらりといました。
そんなハイレベルな環境で技を盗みながら、毎日ボールに食らいついたという。
そのヤクルトでの6年間が彼を守備職人に育てたということでしょうね。
生涯成績は、出場456試合、通算打率2割2分7厘、3本塁打とレギュラーやタイトルとは無縁でした。
しかし、昨年4月、出場173試合目、移籍4年目にして初失策を記録し、それがニュースになったのは記憶に新しいところ。
失策でニュースになるのは、守備職人としての勲章と言えるでしょう。
ピンチではマウンドに駆け寄って投手を鼓舞するし、後輩や外国人選手からも慕われていました。
地味だけどチームにはこういう選手は必要ですね。
谷内亮太は来季の1軍内野守備走塁コーチになりました。
コーチとしてノックバットを振って、若手選手の守備を鍛えてほしいですね。
あと稲葉GMの2軍監督就任が決まりましたね。
侍ジャパンの監督経験もあるからその手腕に期待したいですね。