先日のウエストハム対マンチェスター・ユナイテッド戦におけるユナイテッドの2点目のゴールにつながった香川真司のボールを受ける部分について触れたいと思います。右サイドから中央の選手にボールが渡ります。この時点で香川の周囲には3~4人の選手がいます。このままの状態で香川の足元にボールを入れることも、スペースに出すこともほぼ不可能です。
中央で受けた選手が右にコントロールするとどうでしょう。それまで最も近くにいた選手はボール保持者を観ていますので香川は視界に入っていません。香川側からみれば背中を取っていることになります。慌てて香川へのパスコースを消そうとカバーに入った選手もいます。でもこの選手もボール保持者が右にコントロールしたことで重心が傾いています。
ということで香川はほぼ動くことなく(相手の逆をとっているこの場合は動く必要がない)難なくボールを受けることができてシュートを放つことができたというわけです。相手ゴール前の密集地帯でのこのボールを受ける技術、これを90分間連続して行っているのがFCバルセロナであって、だからこそ相手選手の密着マークですらいとも簡単に外すことができるのです。
でも意外に簡単に思えますが、ボールの移動中に相手選手の動き、重心の傾き(両足が揃う)、プレーするために必要なほんの少しのスペース、色々なものを観なくてはいけませんので、家内難しい技術です。でも、今後間違いなく必要な技術になってきます。大きく動いてマークを外すことも、サイドラインいっぱいに広がって受けることも重要なのではなく、ボールの移動中に観る、ボールだけでも、味方選手だけでもなく、相手選手の動きも観察するということがこれから上のレベルに上がれるかどうかの分かれ目になってきます。ドリブルで2、3人を抜いていく技術も必要ですが、こういう外す動きについてももう少しトレーニングに入れたいですね。これはボールがなくてもトレーニングできるからいつでもできますよね。