僕が、研勢塾で、
「24時間練習してください」
って言うと、ギョッとされることがあります。
まあ、24時間は、あくまでも、そのくらいの気持ちで、ってことですけどね。
実際には、起きている間、ずっと練習、ということになります。
だから、8時間寝ている人なら、16時間、練習してくださいって話なんですね。
そんな、16時間って、お前はできるのか?って、言われそうですけども。
もちろん、できますし、そうやってきたから、この仕事ができるんですよ。
一般的な、武道・武術、格闘技、各種スポーツの練習なら、絶対に無理ですよね。
一生懸命やっていたら、16時間なんて、そんなに、長時間練習するのは、現実的ではありません。
まあ、特殊部隊とかは、平気でやりそうですけどね。
しかし、普通に就職している人が、16時間練習するだなんて、普通に考えたら、無理な話です。
ではなぜ、僕が、16時間とか、それ以上、しかも10年以上にわたって、練習できたのでしょうか?
そしてなぜ、それだけ練習して、身体を壊していないのでしょうか?
それは、全然、がんばっていないからですよ。
研勢塾の練習は、姿勢と脱力が、メインです。
正中線を保ち、それが失われたら、すぐに復元する。
自分の身体を感じ、力みがあったら、力を抜くようにする。
できる限り、身体が、ラクに感じるように、動き方を、変えていく。
これを、16時間やるわけです。
これなら、16時間とか、それ以上の長時間でも、余裕でできるんですよ。
最初だけ、正中線を維持するのに、慣れるまでは、余計な力が、入る場合が多いです。
でも、人間の身体は、元々、正中線を出すように、造られているんです。
だから、慣れてしまえば、起きている間ずっと、正中線を、ラクに維持できるようになります。
そして、力みをなくすのも、ラクに動くのも、疲れるのとは、逆のことなんです。
一般的な練習は、疲れてナンボですけど、研勢塾は、ラクにやってナンボなんですね。
これも、慣れれば慣れるほど、うまくなりますから、どんどんラクになるんです。
ラクなことだったら、16時間どころか、それ以上だって、できますよね。
むしろ、やればやるほど、よりラクにできるんですから、長時間でも、全然苦じゃないんです。
達人の身体操作は、人間本来の、身体操作です。
だから、ごく普通の姿勢や、動き方より
も、ラクにできるものなんですよ。
こういう理由で、研勢塾では、「24時間練習してください」って、お話しするんです。
それは、難行苦行じゃなくて、今よりも、ラクに動けるようになるために、必要なことなんですね。
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