競り合うことこそが合氣 YSPC martial arts academy|YSPC渡邊康人 | 武術をコンセプトから理解しリーダーシップを学習する。術理をシンプルで体験的に習得|YSPC Acd|旧護身術教室YSPC

武術をコンセプトから理解しリーダーシップを学習する。術理をシンプルで体験的に習得|YSPC Acd|旧護身術教室YSPC

腕力に頼らないセルフプロテクションを都内で少人数指導しています。見学禁止、完全予約制です。合気・ムスビ・先などパワースピードに頼らない武術の極意を伝授しています。生徒さんは全国より集まり、福岡から北海道、果ては海外からも通われています。

 

 

競り合いから展開する武術の戦術を理解する。

 

技のほとんどは返し技

 

武術の技がなぜあれほどまでに増えていったのか。

その理由は、攻撃に対する返し技が次々と展開していったからです。

返し技が増えていくということは、お互いに抵抗していくことです。

 

そもそも技がかからない理由は、相手が抵抗するからです。

相手が攻撃に抵抗すれば、お互いが拮抗しあった状態になります。

すると互いに居着いた状態から、その拮抗を外し、

自分を有利なポジションに変えていく技が展開していきます。

 

このストーリーの流れがたくさんの技へと発展していった経緯です。

 

技は膠着状態の打開策。

打開策を無力化する技法とは別。

 

ここで重要なのは、技がかからないようにする「手段」です。

難しい概念なので言葉にできているのか私も自信がないのですが、

あえて挑戦して書いてみようと思います。

先ほど話した、攻撃に対する抵抗と、

その抵抗によって生まれた居着いた状態。

そして、それを打開するための解決策としての技。

これら3つと、「技そのもの」がかからないようにする「手段」は別のものです。

居着きを打開する技と、その打開する技がかからないようにする手段は

同じ性格のものではないのです。

 

「技そのも」がかからないように相手に抵抗しないという手段があります。

それは相手との接触や戦闘を避けるように相手から離れていくことです。

多くの人が勘違いする脱力も、相手から皮一枚、密着を遠ざけているだけです。

ところが、この作戦をとるのは技が展開する背景を無視しているため

それを実行することは、あまり、現実的ではありません。

 

相手との接触をさけても、

相手は技をかけるのが本来の目的ではなく、

こちらの首筋に刃物を当てるのが目的なため、

相手の刃物がじわじわこちらの首に近づいてしまうからです。

「鍔迫り合い」を避けるなら、斬るまで近づくだけだからです。

将棋は逃げても終わりません。

逃げてばかりでは、相手に領土を取られていく。

「前に出るために避ける」でなければ勝てません。

競り勝つことが勝負なのです。

 

武術は競り合う先にある。

 

武術の技とは「競る」ことを前提に組み立てられた技術体系です。

攻撃を外すという術は、競るというフォーマットの中で起きるのです。

お互いで競っていなければ、外せないのです。

お互いが競り合うのは、お互いが狙っているからです。

お互いが狙い合っていないのに、やる必要はありません。

 

この競り合った状態に入ることを、合気に入ると言います。

これは合気道や大東流でもなく、その元となる剣術の用語です。

剣道の世界でもこの言葉を使うと、剣道家の生徒さんからお聞きしました。

 

お互いが狙い合って、点と点で結び、一本の線に入った状態。

これを本来は、気を合わせるという意味で合氣と呼びました。

相手と気を結び、気を合わせるという合気道の合気も

「剣術の合氣」を意味しているのでしょう。

要するに、ターゲティングしているということです。

ミサイルを発射する準備段階にあるというモードです。

 

武術はぶつかり合って、

摩擦があって、帳尻を合わせる技術

 

武術が見えない理由は、和合という解釈を急ぐからです。

まず、どう考えても武術は和合ではありません。

和合は辿り着く先にあるものです。

まず競り合っていくこと。

鍔迫り合いを避けるのではなく、肯定する。

ちゃんと競り合っていく。

 

言霊とはヒビキと呼ばれました。

響きとは、火引きであり、エネルギーの求心力。

つまり引力のことです。

音が引力である、その理由は響くからです。

響くとは、音がぶつかることです。

ぶつかるから、そこに力が生まれます。

ぶつかって生まれたエネルギーに引き寄せられる。

これが日本人の価値観であり、ロジックです。

 

武産と核融合は同じ解釈。

 

ぶつかって反発する。

そこに、密度と速度があると熱反応でエネルギーが結合します。

これが原子核レベルで起きることを核融合と呼びます。

合気道では武産と呼びました。

熱、密度、引力、変化(速度)によって

太陽のような力を生み出すわけです。

 

武道の本質は衝突です。

それは物理宇宙の本質です。

ぶつかって、収縮して、膨張して、爆発。

ビッグバンです。

 

武術は簡単です。

宇宙の法則通りに体を使うことです。

経験値や人間の法則なんてオマケです。

宇宙の法則(コード)を打ち込めばいいのです。

 

壁にぶつかって融合・変化するエネルギーが人生

 

競り合うのは、人間の性です。

すべてのものは競り合いから学んできたのです。

競り合いながら帳尻を合わせてここまで学習したんです。

競り合いから生まれた螺旋エネルギーが社会です。

太陽系は競り合いのバランスで螺旋の勢いが生まれ、

その遠心力のようなものであと50億年くらい回ります。

 

何もなしに回転なんてないんです。

ぶつかった巨大エネルギーの展開が宇宙です。

元気出ないのは、ぶつかっていないからです。

壁にあたるほど夢中になっていない。

現実は壁に激突しないと変わりません。

紆余曲折とは壁にあたるまで向き合った結果です。

川の流れとは、まっすぐ突き進んだ結果です。

踏み潰したエネルギーが道となり、

踏ん張ったエネルギーが自分になります。

ぶつかって、削れて、角が丸くなるのです。

私たちはスケールが違うだけで同じことをしてるんです。

 

競り合いから生まれるこの武術の戦闘原理

(戦略と戦術の根幹となるコンセプト)

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