今日の日本株市況:日経平均は6万5千円の大台を突破
 

5月25日の東京市場は、
日経平均が +1,819円(+2.87%)の 65,158円 と大きく続伸し、
ついに 史上初の6万5千円台 に乗せて取引を終えた。

米国とイランの戦闘終結期待、
原油価格の大幅下落によるインフレ懸念の後退、
米株高を背景に、
AI・半導体関連を中心に強い買いが入った。

ただ、相場全体が強かったかというと、
実はそうではない。

 

 

指数は大きく上昇したのに、値下がり銘柄の方が多い
 

今日の東証プライムの値動きを見ると、

  • 値上がり:686銘柄
  • 値下がり:853銘柄
  • 変わらず:29銘柄

という結果だった。

つまり、

日経平均は大幅高なのに、下がった銘柄の方が多い

という“ねじれ”が起きていた。

これは、
指数を押し上げたのがごく一部の大型株だった  
ということを意味している。

実際、今日の上昇を牽引したのは、

  • ソフトバンクグループ
  • 東エレク
  • アドバンテスト
  • TDK
  • キオクシア
  • SCREEN
  • レーザーテック

といった 値がさ株 × 半導体・AI関連 が中心だった。

 

 

年初来の騰落状況を見ても“市場全体は強くない”
 

野村アセットの記事によると、
TOPIX採用銘柄の年初来騰落は、

  • 上昇:822銘柄
  • 下落:818銘柄

と、ほぼ完全に拮抗している。

野村アセットマネジメント【石黒英之のMarket Navi】物色2極化の日本株はアクティブ投資が有効?

これは、

日経平均の強さとは裏腹に、
市場全体は“上がっている銘柄と下がっている銘柄が半々”

ということを示している。

つまり、
指数の強さ=市場全体の強さではない  
という構図が、年初来のデータからも読み取れる。

 

 

年初来上昇率ランキングから見える傾向と具体銘柄

■ AI・半導体関連が圧倒的に強い

AIサーバー投資の拡大、NVIDIA関連需要、データセンター投資が背景。

 

該当銘柄例:

  • キオクシア(285A)
  • レーザーテック(6920)
  • アドバンテスト(6857)
  • SCREEN(7735)
  • TDK(6762)


 

■ 素材・金属・電池関連の一部が強い

 

AIサーバー向けの部材需要や、世界的な設備投資の波に乗っている。

 

該当銘柄例:

  • 住友金属鉱山(5713)
  • 三井金属(5706)
  • 昭和電工マテリアルズ(4004)
  • 日東電工(6988)
  • 古河電工(5801)

 


■ 小型株でもテーマ性の強い銘柄が上位に多い
 

テーマ × 需給が揃うと、小型株でも大きく上昇。

 

該当銘柄例:

  • ispace(9348)
  • GNI(2160)
  • QDレーザ(6613)
  • AI inside(4488)
  • エヌリンクス(6578)


 

年初来下落率ランキングから見える傾向と具体銘柄
 

一方で、下落率ランキングを見ると、
こちらは上昇率とは“真逆の世界”が広がっている。

 

■ 内需株が総じて弱い
 

物価高・人件費上昇・円安デメリットが重し。

 

該当銘柄例:

  • イオン(8267)
  • ファーストリテイリング(9983)
  • すかいらーく(3197)
  • 吉野家HD(9861)
  • ニトリHD(9843)


 

■ 不動産・建設も弱い
 

金利上昇懸念やオフィス需要の鈍化が影響。

 

該当銘柄例:

  • 三菱地所(8802)
  • 三井不動産(8801)
  • 住友不動産(8830)
  • 大和ハウス(1925)
  • 積水ハウス(1928)



■ 中小型株が大きく売られている

 

大型株に資金が集中し、グロース市場から資金が抜けている。

 

該当銘柄例:

  • メドレー(4480)
  • Sansan(4443)
  • フリー(4478)
  • プレイド(4165)
  • カバー(5253)

 


■ 景気敏感株の一部も弱い

 

世界景気の不透明感や物流コストの影響。

 

該当銘柄例:

  • 日本郵船(9101)
  • 商船三井(9104)
  • ANA(9202)
  • JR東日本(9020)
  • HIS(9603)

 

 

2026年相場の本質:完全な“二極化”
 

ここまでのデータをまとめると、
2026年の日本株市場は 完全に二極化 している。

 

■ 強い銘柄の特徴

  • AI・半導体
  • データセンター
  • 電池・素材
  • テーマ性の強い小型株

 

■ 弱い銘柄の特徴

  • 内需(小売・外食・サービス)
  • 不動産・建設
  • 中小型グロース
  • 景気敏感株

 

 

まとめ:指数の強さと市場の体感は一致しない相場が続いている
 

  • 日経平均は史上最高値を更新
  • しかし年初来では上昇822 vs 下落818
  • 今日も値下がり銘柄の方が多い
  • 強いのは“ごく一部の大型株だけ”

指数の強さと、
個別銘柄の体感が一致しない状況は、
今年に入ってからずっと続いている。

今日の値動きは、
その構造がより鮮明に表れた一日だったと思う。