10月23日の米国株式市場は、主要3指数でまちまちの展開となった。
主要指数の終値は以下の通り。

  • ダウ平均 52,215.16(▲652.82、▲1.23%)
  • S&P500 7,623.68(▲39.75、▲0.52%)
  • ナスダック 25,955.34(▲53.52、▲0.21%)

ダウ平均は650ドルを超える大幅安となった一方、前日に694ポイント急落したナスダックは小幅安にとどまった。

AI関連株へのパニック的な売りは一服したものの、市場には依然としてAI投資の持続可能性に対する不安が残っているようだ。

 

 

■ 市場の関心は「需要」から「投資回収」へ

これまでの相場では、

  • AI需要はあるのか
  • AIブームは継続するのか

が焦点となっていた。

しかし現在、市場の視線は別のところへ向いている。
それは、
「巨額のAI投資を本当に回収できるのか」
という問題だ。

 

ニュースでは、
ハイパースケーラーによる大規模な設備投資が続く一方で、

  • 社債発行の増加
  • 信用スプレッドの拡大
  • 投資資金の確保

などが懸念材料として取り上げられている。
 

市場はAI需要そのものを否定しているわけではない。
むしろ、
「これだけの投資を正当化できるほどの利益が将来生まれるのか」
を見極めようとしている状況だ。

 

 

■ 半導体株には買い戻しの兆し

一方で、前日に急落した半導体株には変化も見られた。
ニュースによると、

  • マイクロン
  • サンディスク

などのメモリー株に買い戻しが入った。

また、半導体セクターに連動するETFも上昇している。
市場からは、

大幅調整は買いの好機

との声も聞かれる。

AI需要そのものに対する見方は依然として強気であり、投資家心理が極端に悪化しているわけではなさそうだ。

 

 

■ NYダウのチャート分析

過去6か月の日足チャートを見ると、ダウ平均は調整局面に入りつつあるものの、大きく崩れているわけではない。




■ 52,000ドル台を維持
ダウ平均は
52,215ドル
で取引を終えた。

直近では53,000ドル台まで回復していたが、今回は再び押し戻される形となった。


■ 25日線付近での攻防
チャートを見る限り、
上昇トレンドが完全に崩れたとは言いにくい。
ただし、高値更新を目指すには新たな材料が必要な状況になっている。


■ 相場の主役はダウではない
今回の市場の主役はダウ平均ではない。
AI投資を巡る評価が中心であり、投資家の関心はハイテク・半導体関連に向いている。
そのため、ダウ平均よりもナスダックや個別銘柄の動きが重要になっている。

 

 

■ マイクロソフトのチャート分析

今回取り上げたい銘柄はマイクロソフト(MSFT)だ。
昨夜の相場を考えるうえで非常に興味深い銘柄だった。




■ AI関連企業でありながら上昇
マイクロソフトは
524.51ドル
前日比
+0.66%
で取引を終えた。

ダウ平均へのプラス寄与度でも上位に入っている。


■ チャートは依然として強い
現在の移動平均線は

  • MA5:528.79ドル
  • MA25:521.93ドル
  • MA75:483.76ドル

となっている。

株価は25日線と75日線を上回っており、大きなトレンドは維持されている。


■ 市場は「選別」を始めている
昨夜は、

  • AI投資への警戒
  • 設備投資負担
  • 資金調達リスク

が意識された。
その中でもマイクロソフトが上昇したのは興味深い。

市場は、
AI関連企業を一律に売っているのではなく、
「投資を回収できる企業」と「そうでない企業」を選別し始めている
ようにも見える。

 

 

■ 10月26日の日本株予想

日本市場にとっても重要な週明けになりそうだ。


■ 日経平均先物は小幅安
日経225先物は
62,640円
前日比▲270円だった。

現物終値との差はわずかで、市場は極端な弱気を織り込んでいない。


■ CMEも落ち着いた動き
CME日経平均先物は、

  • 円建て 62,640円
  • ドル建て 62,690円

となった。

ダウ平均が650ドル超下落した割には下げ幅は限定的だ。


■ 半導体株に注目
マイクロンやサンディスクへの買い戻しを見る限り、
日本市場でも

  • アドバンテスト
  • 東京エレクトロン
  • レーザーテック

などの反応が焦点となりそうだ。

先週のような全面安ではなく、
銘柄ごとの選別相場が続く可能性が高いと考えている。

 

 

■ まとめ

10月23日の米国市場は、ダウ平均が大幅安となった一方、ナスダックは小幅安にとどまった。

市場が警戒しているのはAI需要の弱さではなく、
AI投資が将来の利益として回収できるのか
という点だ。

ただし、半導体株には買い戻しも入り始めており、AI関連株へのパニック的な売りは徐々に落ち着きつつある。
週明けの日本市場も神経質な展開が予想されるが、先物市場を見る限り、先週のような急落を織り込む状況ではなさそうだ。

今後はAI投資の成果を示せる企業とそうでない企業の差が、より鮮明になっていくかもしれない✨