■ はじめに
オープンハウスグループ(3288)について、
2026年9月期第2四半期決算説明資料をもとに、
最新の業績、株主還元方針、指標面、チャート分析を総合的に整理した。
今回の決算は、
「過去最高の売上高・利益を更新」
という強い内容であり、
株主還元方針の強化も確認できたため、
長期投資の観点から重要なアップデートとなる。
■ 株主還元方針の最新状況
● 総還元性向40%以上へ強化
決算資料では、株主還元方針が以下のように変更されている。
- 従来:配当性向20%以上
- 最新:総還元性向40%以上
配当だけでなく、
自己株式取得・消却を含めた総還元を重視する方針へと強化された。
● 自己株式取得の増額
3ヵ年(2024〜2026)の自己株式取得計画は、
当初 400億円 → 最新500億円 に増額。
- 前期:250億円
- 当期:250億円(全株式を消却予定)
株主価値向上への姿勢が明確に強化されている。
● 配当は増配継続
- 2024年:166円
- 2025年:178円
- 2026年:200円(予想)
3年連続の増配となる見通し。
■ 3ヵ年経営方針の上方修正
決算資料の「3ヵ年(2024.9〜2026.9)の利益前提及び方針」では、
利益計画と株主還元計画がそろって上方修正されている。
● 当期純利益(3ヵ年累計)
- 当初:2,500億円
- 最新:3,100〜3,120億円
600億円以上の上方修正となり、
業績の強さが裏付けられた。
● 株主還元額(3ヵ年累計)
- 当初:1,000億円
- 最新:1,300億円
こちらも300億円の増額となり、
株主還元姿勢の強化が確認できる。
■ 業績の推移(2015〜2026年予想)
売上・利益・EPS・配当のすべてが長期で右肩上がり。
● 売上高
2015年:1,793億円 → 2026年予想:1兆4,850億円
約8.3倍
● 営業利益
2015年:213億円 → 2026年予想:1,765億円
約8.3倍
● 当期純利益
2015年:126億円 → 2026年予想:1,165億円
約9.2倍
● EPS
2015年:222円 → 2026年予想:1,044円
約4.7倍
● 配当
2015年:30円 → 2026年予想:200円
約6.7倍
長期の成長トレンドは一度も崩れていない。
■ 2026年9月期の業績予想(下限値ベース)
今回の業績予想はレンジ形式で開示されているが、
下限値でも前年度を上回る という点が重要。
- 売上高:1兆4,850億円
- 営業利益:1,765億円
- 経常利益:1,670億円
- 当期純利益:1,165億円
前年度(2025年)と比較して、
すべての項目で増収増益となる。
→ 業績が前年度を上回ることはほぼ確定的。
■ 指標分析(前回 → 今回)
● 株価
- 前回(2024/01):4,486円
- 今回(2026/07):8,518円
約1.9倍に上昇。
● PER
- 前回:5.85倍
- 今回:8.20倍
依然として低位。
● PBR
- 前回:1.30倍
- 今回:1.63倍
同業他社より低位。
● 配当利回り
- 前回:3.70%
- 今回:2.35%
株価上昇による低下であり、増配傾向は継続。
→ 株価は上昇しているが、企業価値の伸びがそれ以上に強く、割安度は依然として健在。
■ チャート分析
● 日足
- 8,029円で底打ち
- 下値切り上げ
- 5日線・25日線は上向き
- ボリンジャーバンドは収縮(スクイーズ)
→ 反発局面。近い段階で大きな値動きの可能性。
● 週足
- 最も弱いチャート
- 長期線が下向き
- ただし底打ち後の反発初動
- 短期・中期線を上抜けられるかが焦点
→ 中期トレンドの転換点。
● 月足
- 長期トレンドは一度も崩れていない
- 下値は長期で切り上げ
- 24カ月線は右肩上がり
- 株価は中期線をわずかに下回る段階
→ 長期の強さが非常に明確。短期調整の範囲内。
■ 総合評価
- 業績は過去最高を更新
- 下限値でも前年度超えが確定的
- 株主還元方針は強化(総還元性向40%以上)
- 自己株式取得は増額(400億円 → 500億円)
- 配当は増配継続
- 指標面では依然として割安
- チャートは短期反発・中期転換点・長期上昇トレンド継続
総合すると、企業の収益力・株主還元姿勢・長期トレンドの強さが確認でき、
長期投資の観点では継続保有の妥当性が高いと判断している。



