23日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。
終値は
62,693円16銭(前日比▲214円68銭、▲0.34%)
となった。

前日の米国市場ではナスダック総合指数が694ポイント安と急落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく下落したことから、日本市場も朝方は半導体関連株を中心に売りが先行した。
しかし後場に入ると買い戻しが強まり、日経平均は大幅に下げ幅を縮小した。

 

 

■ 朝方はパニック売りに近い展開

前日の米国市場では、

  • メタ
  • テスラ
  • ラムリサーチ

などが売られ、AI投資の資金調達リスクへの警戒が強まった。

その結果、
ナスダック総合指数は
▲694ポイント(▲2.60%)
の急落となった。

東京市場もその流れを受け、
AI・半導体関連株を中心に売りが膨らんだ。

日経平均は一時
61,462円
まで下落し、
下げ幅は1400円を超える場面もあった。

 

 

■ 後場は急速に下げ渋る

ところが後場に入ると流れが変わった。


米ナスダック100先物がプラス圏に浮上したことに加え、

  • アドバンテスト
  • ソフトバンクグループ

など指数寄与度の高い銘柄に買い戻しが流入した。

その結果、
日経平均は安値から1200円以上切り返す展開となった。
昨日のような一方的な売り相場にはならなかった点は注目したい。

 

 

■ 日経平均チャート分析

過去6か月の日足チャートを見ると、今日の相場の特徴がよく分かる。




■ 一時は7月安値接近
本日の安値は
61,462円
だった。

7月安値
60,448円
が意識される水準まで売り込まれた。

朝方はかなり強いリスクオフムードだったと言える。


■ 安値から1200円超の急反発
しかし終値は
62,693円
だった。

安値からは
約1230円戻している。
終値ベースでは小幅安にとどまり、市場心理の改善も感じさせた。


■ 75日線を下回る状況は継続
移動平均線は

  • MA5:63,842円
  • MA25:66,282円
  • MA75:66,105円

となっている。

終値はすべてを下回っており、チャートの形そのものは依然として弱い。
ただし、大きく売られた後に下値で買いが入ったことはポジティブな材料と言えそうだ。

 

 

■ TDKのチャート分析

今回取り上げたい銘柄はTDKだ。

日経平均へのマイナス寄与度トップとなった。




■ 本日の日経平均押し下げ要因
TDKの終値は
2,624.5円(▲156円、▲5.61%)
だった。

日経平均への寄与度は
▲78.88円
と本日のマイナス寄与トップ。
日経平均下落幅214円のうち、およそ3分の1をTDKが押し下げた計算になる。


■ 10月高値から約3割下落
チャートを見ると、
10月6日の高値は
3,698円
だった。

そこから現在は
2,624円
まで下落。

約29%下落している。
かなり大きな調整局面だ。


■ 主要移動平均線をすべて下回る
現在の移動平均線は

  • MA5:2,810円
  • MA25:3,038円
  • MA75:3,061円

となっている。

株価はすべてを下回っており、テクニカル面では厳しい状況が続いている。


■ 半導体株にも選別の動き
ただし興味深いのはここだ。
今日は

  • キオクシア
  • レーザーテック
  • 東京エレクトロン
  • KOKUSAI ELECTRIC

などが上昇した。

つまり、
昨日までの
「半導体株全面安」
から、
「半導体株の選別相場」
へ移りつつある可能性がある。

TDKの下落は続いているものの、セクター全体が売られているわけではなくなっている。

 

 

■ 本日の相場の本質

今日の相場を一言で表すなら、
「売り込まれたが崩れなかった相場」
だったと思う。

ナスダック急落という悪材料を受け、
朝方はパニック的な売りも見られた。

しかし、

  • 半導体株への買い戻し
  • ナスダック100先物の反発
  • 押し目買いの流入

によって、日経平均は大幅に下げ幅を縮小した。

 

 

■ まとめ

23日の東京市場は、前日のナスダック急落を受けて大幅安で始まった。
しかし一時1400円超安まで売られながら、終値では214円安まで戻している。

特に後場の買い戻しは強く、
昨日のような全面安相場にはならなかった。

チャート面では依然として警戒が必要な状況が続くものの、
今日の値動きは投資家が徐々に冷静さを取り戻しつつあることを示しているようにも見える。

今後は半導体関連株の選別がさらに進むのか、それともセクター全体の反発につながるのかに注目したい。