梅雨の晴れ間にならなくても、きょうは山のニッコウキスゲ(日光黄菅)を見に行くことにしていました。
秋田県側からアプローチして真昼山地の薬師岳と和賀岳を目指しました。
午前5時55分(Go!Go!Go!)に真木渓谷の甘露水口から歩き始めました。
アオバト(声)がアーオーアーオーと迎えてくれました。
花やブナの木を見ながらのんびり登るので5人くらいに追い抜かれました。
2時間半ほどで和賀岳が正面に見える薬師岳分岐。
薬師岳(1218m、写真奥)を越えて薬師平に向かう丘がニッコウキスゲの群落地ですが、まだポツンポツンと開いているだけでした。
最盛期には大仙市の平野部から山が黄色く見えるそうです。
イブキトラノオ(伊吹虎の尾)は見ごろで、冷たい西風に揺れていました。
薬師平を過ぎて小杉山(1229m)から和賀岳に続く長い稜線を歩きます。
小鷲倉(こわしくら、1354m)からは和賀岳を見ながらの快適な稜線歩き。
開いた花は一日でしぼみ、次のつぼみにバトンタッチされます。
歩き始めて4時間半で和賀岳頂上(1439m)に着きました。
山頂にニッコウキスゲの大群落が広がっているのがこの山のアピールポイントでしょう。
花季は7月上旬ですが、ほとんどがまだつぼみでした。
高山植物の中では大きい方で、濃い黄色が目立ち、ワ~イと叫んでいるような形だし、この色は緑との相性がいいので、夏の喜びを感じるにはうってつけの花だと思います。
群落は各地にありますけど、僕はやっぱり和賀岳・薬師岳に登ります。
ニッコウキスゲの時季はもう少し先のようですが、登山道でツルアリドオシ(蔓蟻通し)の花を今年初めて見ることができました。
トキソウ(朱鷺草)のようですけど、図鑑で確かめたらヤマトキソウかもしれません。
何と言ってもブナの大木にはきょうも癒やされました。
太くて高いのに素朴なたたずまいで、山の主といった風格です。
ニッコウキスゲを見に、週末か来週また登りたいと思います。 (7月2日)