西和賀日記644回「ニッコウキスゲまだ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

梅雨の晴れ間にならなくても、きょうは山のニッコウキスゲ(日光黄菅)を見に行くことにしていました。

秋田県側からアプローチして真昼山地の薬師岳と和賀岳を目指しました。

 

 

午前5時55分(Go!Go!Go!)に真木渓谷の甘露水口から歩き始めました。

アオバト(声)がアーオーアーオーと迎えてくれました。

花やブナの木を見ながらのんびり登るので5人くらいに追い抜かれました。

2時間半ほどで和賀岳が正面に見える薬師岳分岐。

 

 

薬師岳(1218m、写真奥)を越えて薬師平に向かう丘がニッコウキスゲの群落地ですが、まだポツンポツンと開いているだけでした。

 

 

最盛期には大仙市の平野部から山が黄色く見えるそうです。

 

 

イブキトラノオ(伊吹虎の尾)は見ごろで、冷たい西風に揺れていました。

 

 

薬師平を過ぎて小杉山(1229m)から和賀岳に続く長い稜線を歩きます。

小鷲倉(こわしくら、1354m)からは和賀岳を見ながらの快適な稜線歩き。

開いた花は一日でしぼみ、次のつぼみにバトンタッチされます。

 

 

歩き始めて4時間半で和賀岳頂上(1439m)に着きました。

山頂にニッコウキスゲの大群落が広がっているのがこの山のアピールポイントでしょう。

花季は7月上旬ですが、ほとんどがまだつぼみでした。

 

 

高山植物の中では大きい方で、濃い黄色が目立ち、ワ~イと叫んでいるような形だし、この色は緑との相性がいいので、夏の喜びを感じるにはうってつけの花だと思います。

群落は各地にありますけど、僕はやっぱり和賀岳・薬師岳に登ります。

 

 

ニッコウキスゲの時季はもう少し先のようですが、登山道でツルアリドオシ(蔓蟻通し)の花を今年初めて見ることができました。

 

 

トキソウ(朱鷺草)のようですけど、図鑑で確かめたらヤマトキソウかもしれません。

 

 

何と言ってもブナの大木にはきょうも癒やされました。

太くて高いのに素朴なたたずまいで、山の主といった風格です。

ニッコウキスゲを見に、週末か来週また登りたいと思います。 (7月2日)