西和賀日記608回「黒沢尻は短歌の香り」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

 【JR北上線ハイキング第3弾:柳原駅】

夏日となった北上市の市街地北部、黒沢尻地区を歩いてきました。

 

 

8:42ほっとゆだ駅~9:22柳原駅。

片道680円。

 

 

柳原駅は上り終点北上駅のひとつ手前です。

「やなぎはら」と表記された公衆トイレがあります。

駅舎より大きいのです。

駅名というか、地名というか、それが名前になっているトイレって、そうそうあるものではありません。

数年前、鉄道旅で車窓からこのトイレを見て面白いなぁと思い、このたびの「JR北上線ハイキング」をやる動機のひとつにもなりました。

 

 

駅から徒歩6分で北上市立中央図書館です。

借りていた本4冊を返し、山のガイドブック倉田陽一撮影・著「花かおる和賀岳・真昼岳」(ほおずき書籍、2004年)を借りました。

この出版社の住所は偶然にも長野市「柳原」でした。

図書館で30分、歩くコースを考えました。

 

 

まず隣の日本現代詩歌文学館。

歌人でここの館長も務めた篠弘(1933ー2022)の特別企画展が開催中でした(6月9日まで、無料)

短歌のみならず日本文芸界の中心にあって活躍した人だと初めて知りました。

 

 

隣接する詩歌の森公園で缶ビールをパカッと開けました。

広々とした芝生が広がる公園はいいですね。

 

 

東北本線の列車が見える黒沢尻3区コミュニティセンターの「北上にサハラあり」という白石かず子詩碑を見ました。

 

 

黒沢尻北公園には雪中行軍凍死者追悼碑(明治36年建立=写真)や八代目式守伊之助碑(明治42年建立)がありました。

 

 

すぐ北が黒沢尻北高校です。

西和賀町にもOBがいますね。

さらに歩いて常盤台児童公園の枝垂れ桜を見ました。

昭和45年の岩手国体記念樹だそうです。

岩手国体で和賀岳が登山競技の会場になったのを聞いています。

その時の登山道が残っていればなぁ…といつも思っているのです(今は灌木におおわれて歩けない)

 

 

常盤台てんぼう公園(北上市民会館跡地)市街地を見晴らしてから、さくら通りの珈琲屋さんNomu Nomu(ノム ノム)でひと休み。

とても雰囲気のいい店でした。

ママさんは旧湯田町の出身、駅で言うとゆだ高原駅のあたりだそうで、僕が北上線ハイキングをやっている話をすると面白がってくれました。

 

 

さくらホールを遠目に見て、柳原駅に戻りました。

上りも下りも同じプラットフォームです。

周囲は住宅地なのに、ずいぶん小さな駅なんですね。

13:45柳原駅~14:26ほっとゆだ駅。

おでかけバス発車の15:00まで時間があるので駅前の足湯につかっていたら、東京からカシオペアで盛岡に来てバスで角館を経て西和賀に寄った観光ツアーが着きました。

一区間だけ北上線(ほっとゆだ駅~ゆだ錦秋湖駅)を体験するんだそうです。 (5月19日)