積雪期以来ひさびさに高下(こうげ)岳に登りました。
和賀岳を予定していましたが林道が通行止めで変更したので、のんびりと木や花を見ながらの登山です。
新緑のブナの森は、もうそれだけで歩く価値があるというものです。
足元に驚きました。
風で落ちたブナの枝に、実らしきものがついているのです。
去年はブナの実はまったく見られなかったから。
登山道はマイヅルソウ(舞鶴草)の回廊になっていました。
ブナ象くん、こんにちは!
カタクリがまだ咲き残っています。
平地は緑の季節ですが山には雪が残り、きょうは風が強くて冬装備が必要なくらいでした。
高下岳南峰から見た残雪の和賀岳。
通行止めの理由はわかりませんが、去年7月の大雨で崩落した林道の修復工事があるでしょうから、今年も和賀岳登山はやりにくいことになりそうです。
だからこそ、余計に意欲が湧いてくるというものです。
稜線のヤブにウソ(鷽)のつがいがいました。
「いつも仲が良くていいな、おまえら」
「悩みでもあんのか、おっさん!」
右がオス、左がメスです。
南峰から少し下っていくと、ミネザクラ(峰桜)が咲き始めていて、和賀岳を背景にして花と残雪のマッチングとなりました。
まだ登山者は少なく(きょうは高下岳北峰で3人会っただけ)、この景観を見る幸運を感じました。
ダケカンバの巨木に半年ぶり挨拶してきました。
ブナ象くんには癒やされ、この樹には勇気をもらえる気がする高下岳登山道です。
昼過ぎて気温が上がり、防寒具を少しずつ脱ぎながら下山し、8時間ほどの山歩きを終えました。 (5月10日)