西和賀日記601回「高下岳からの和賀岳」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

積雪期以来ひさびさに高下(こうげ)岳に登りました。

和賀岳を予定していましたが林道が通行止めで変更したので、のんびりと木や花を見ながらの登山です。

 

 

新緑のブナの森は、もうそれだけで歩く価値があるというものです。

 

 

足元に驚きました。

風で落ちたブナの枝に、実らしきものがついているのです。

去年はブナの実はまったく見られなかったから。

 

 

登山道はマイヅルソウ(舞鶴草)の回廊になっていました。

 

 

ブナ象くん、こんにちは!

 

 

カタクリがまだ咲き残っています。

 

 

平地は緑の季節ですが山には雪が残り、きょうは風が強くて冬装備が必要なくらいでした。

 

 

高下岳南峰から見た残雪の和賀岳。

通行止めの理由はわかりませんが、去年7月の大雨で崩落した林道の修復工事があるでしょうから、今年も和賀岳登山はやりにくいことになりそうです。

だからこそ、余計に意欲が湧いてくるというものです。

 

 

稜線のヤブにウソ(鷽)のつがいがいました。

「いつも仲が良くていいな、おまえら」

「悩みでもあんのか、おっさん!」

右がオス、左がメスです。

 

 

南峰から少し下っていくと、ミネザクラ(峰桜)が咲き始めていて、和賀岳を背景にして花と残雪のマッチングとなりました。

まだ登山者は少なく(きょうは高下岳北峰で3人会っただけ)、この景観を見る幸運を感じました。

 

 

ダケカンバの巨木に半年ぶり挨拶してきました。

ブナ象くんには癒やされ、この樹には勇気をもらえる気がする高下岳登山道です。

昼過ぎて気温が上がり、防寒具を少しずつ脱ぎながら下山し、8時間ほどの山歩きを終えました。 (5月10日)