西和賀日記591回「昼のアナグマに会う」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

家の近くの休耕田に丸いものを見つけました。

 

 

なんだ⁉ あれは…

 

 

ごそごそ動き出しました。

土に顔を突っ込んでいるようです。

 

 

アナグマでした。

30メートルくらい離れていましたが、かなり大きく見えました。

車から降りてカメラを向けても逃げません。

ミミズでも探しているんでしょうか。

 

 

「お~い!」と声をかけると、こちらを見ました。

アナグマは夜行性だと思いますが、真っ昼間の陽光を浴びて毛並みを金色に輝かせておりました。

 

 

向こうに行きかけて、立ち止まって振り返りました。

何か考えているような、カメラを向ける人間に何か言いたそうな様子。

 

 

鼻先が長いのが特徴です。

体はずんぐりしています。

なかなか目にすることがないので珍しい動物に感じますが、夜の道で車のライトに照らされたり、ひかれて死んでいるのを見たりします。

 

 

「穴熊」と書いてもクマではありません。

図鑑によると、アナグマはイタチ科で日本固有種(ニホンアナグマ)だそうです。

ヨーロッパアナグマというのもヨーロッパにいて、絵本の主人公になったりする人気動物のようです。

ムジナ(貉)と呼ばれていて、真昼温泉の常連客はこの写真を見て「こりゃマミだ」と言いました。

 

 

こんな環境に1匹でいました。

よく野菜被害をハクビシンやシカのせいにしますが、こいつも容疑者かもしれません。

山の動物の本にアナグマの肉はおいしいと書いてあります。

似た者タヌキ(イヌ科)の肉はまずいと言われますが、アナグマはどんな味がするんでしょう。 (4月30日)