家の近くの休耕田に丸いものを見つけました。
なんだ⁉ あれは…
ごそごそ動き出しました。
土に顔を突っ込んでいるようです。
アナグマでした。
30メートルくらい離れていましたが、かなり大きく見えました。
車から降りてカメラを向けても逃げません。
ミミズでも探しているんでしょうか。
「お~い!」と声をかけると、こちらを見ました。
アナグマは夜行性だと思いますが、真っ昼間の陽光を浴びて毛並みを金色に輝かせておりました。
向こうに行きかけて、立ち止まって振り返りました。
何か考えているような、カメラを向ける人間に何か言いたそうな様子。
鼻先が長いのが特徴です。
体はずんぐりしています。
なかなか目にすることがないので珍しい動物に感じますが、夜の道で車のライトに照らされたり、ひかれて死んでいるのを見たりします。
「穴熊」と書いてもクマではありません。
図鑑によると、アナグマはイタチ科で日本固有種(ニホンアナグマ)だそうです。
ヨーロッパアナグマというのもヨーロッパにいて、絵本の主人公になったりする人気動物のようです。
ムジナ(貉)と呼ばれていて、真昼温泉の常連客はこの写真を見て「こりゃマミだ」と言いました。
こんな環境に1匹でいました。
よく野菜被害をハクビシンやシカのせいにしますが、こいつも容疑者かもしれません。
山の動物の本にアナグマの肉はおいしいと書いてあります。
似た者タヌキ(イヌ科)の肉はまずいと言われますが、アナグマはどんな味がするんでしょう。 (4月30日)