隣のオイカワさんちの金魚は生きる伝説です。
30年以上前、盆踊りの夜店ですくったという金魚のうち2尾が今も生き残っているのです。
金魚の寿命は、種類にもよるようですが普通10~15年くらいだそうです。
世界には40年以上というギネス級もいるようですが…
去年亡くなったテツオさんヒテ子さん夫妻が大事に育てていたんですね。
冬の間は水槽の中でどちらも引っくり返って…つまり腹を上にして沈んでいました。
回覧板を届けに行った僕はさっちゃんに「死んじゃったのけ⁉」と大きな声を出したほどでした。
さっちゃんは「あったかくなれば目を覚ますのよぉ」と平然です。
そのとおり、先週には2尾ともゆらゆらと生き返っていました。
命というのはすごいものだと、この金魚を見た実感です。
2月ごろの暖冬で元気に飛び回って僕を喜ばせたニホンミツバチは、というと、断熱材を外して中をのぞいたら”もぬけの殻”になっていました。
4月に入って晴れが続いたのに姿が見えず、心配しておりました。
どこに行ってしまったのでしょう。
また戻ってくるのを期待しています。
去年採ったゼンマイの最後を煮物にしました。
干す際にもみ方が不足でも、やわらかく煮るコツがわかってきて、この冬は楽しませてもらいました。
去年のジャガイモがまだ残っています。
いっそのこと種芋にしようかと思いましたが、ベテランのナオ子さんに訊いたら「種芋は新たに買った方がおいしい芋ができるよ」とのこと。
それで、残ったジャガイモはみそ汁の具にしたりじゃがバターにしております。
冬と春の間(はざま)のあれこれをもうひとつ…
先に田んぼのネズミ穴の話を書きましたが、その対策のクロ塗り専用機械の新機種を大野地区で導入しました。
何が新しいかというと、畝に泥を塗り固める際に角に角度をつけるように改良されたのです。
写真の銀色の部品、昔の蓄音機のスピーカーみたいなやつ、真ん中あたりに角度をつける工夫がなされたのです。
ふろふき大根をつくるときに輪切りにした大根の角を少し削り取りますよね(面取り)。
あれと同じ思想で、崩れるのを防ぐというわけです。
この機械の名前は「カドヌール」といいます。 (4月12日)