西和賀日記560回「純白の和賀岳を見る」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

ウチからも見えている純白の和賀岳を天気がいい日に近くの高下(こうげ)岳から見ようと思っていました。

きょうの天気予報は絶好の条件でした。

 

 

おにぎりを握って5時半に出発し、若畑の先の大荒沢から林道に入り登山口を目指しました。

ブナの林で朝日が織りなす山のアート「ブナ・ストライプ」が迎えてくれました。

 

 

除雪終点に車を置いて1時間15分ほど歩いて高畑登山口に着きました。

きのうの雪が5センチほど上乗せされていました。

 

 

目の前を右から左に横切ったリスの足跡です。

左の大きいのが後ろ足、右の小さいのが前足です。

走ると足跡の間隔は1メートルくらいになります。

 

 

高下岳の北峰に近づきました。

里からも真っ白に見えているあたりです。

 

 

登山口から3時間、高下岳北峰(山頂、標高1323メートル)です。

西に和賀岳(1439メートル)がくっきりと見えていました。

紺碧の空に、純白の峰が映えています。

和賀岳があることは西和賀町の幸せだと思います。

 

 

好天に誘われて、南峰(1320メートル)にも足を延ばしました。

東の正面から和賀岳を望める場所です。

何て神々しい姿なのでしょう。

雪の和賀岳を間近に見るのはこの冬初めてでした。

晴天のおかげです。

 

 

北に羽後朝日岳(1376メートル)がどっしりと横たわっておりました。

この冬、僕の登山のハイライトがこの山に初めて登ったことでした。

夏道(登山道)がなくブッシュにおおわれているので、積雪期しか登頂できない最奥の山です。

平地からも和賀岳と高下岳の間に見えていて、けっこうハードだったその山行を思い出しています。

 

 

高下岳北峰の向こうには岩手山の荒々しさと優美さを兼ね備えた姿が浮かび上がっていました。

 

 

風を避けて高下岳直下でランチタイムにしました。

雪山景観を一人じめしながらの雪カフェです。

ボケーっと群青の天空を見上げながら無心になれるひとときでした。

 

 

下山の時に珍しくヒザが痛くなりました。

原因は、この冬に体重が4キロ増えたことです。

雪不足がそもそもの根本原因なんです。

雪かきを体力づくり兼体重維持の目的にしているのに、雪が少なくてほとんど雪かきしませんでした。

競走馬みたいに、体重(ハンデ)の登山への影響は大なんです。

冬用登山靴とスノーシューによる負荷もありました。

帰りに寄った真昼温泉でそんな話をしたら、フジタさんが「原因は節制不足では? 大野はしょっちゅう飲み会やってるし」とにやにや笑うのでした。 (3月27日)