西和賀日記539回「今冬一番の大降り雪」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

きのうに続いて雪でした。

 

 

それも、僕の印象では今冬一番の大降りです。

 

 

大野公民館のメッセージ看板は何が書いてあるのかわからないほどです。

「えぐ来たな いのちの沢内 もっこりの郷」

北海道の書家に書いてもらったものです。

 

 

きのう除雪ドーザが車庫(後方の三角屋根)の前の雪を払ってくれた話を書きましたが、きょうは家の前も除雪してくれました。

当ブログを見たのかなぁ…。

除雪車のオペレーター(運転手)と暗黙のコミュニケーションができているようで、なんだかくすぐったいです。

 

 

大雪は降り続き、外出は控えましたが、積雪がだいぶ増えたのでクロカンスキーの準備をしました。

降りが弱まったら裏山をスノーハイキングしてランチ&雪カフェするつもりでした。

 

 

雪が大粒になり小粒になりして群舞しながら、あたりを真っ白に浄化していきます。

冬用の登山靴に皮革油を塗りながら待ちました。

この靴は西和賀に引っ越してから買ったので、まだ真昼山地しか踏んでおりません。

 

 

雪はなかなか弱まりません。

この靴は30年くらい前、栃木県の山歩きの新聞連載を担当していたころ愛用していました。

まだ使えます。

先週、真昼山地北部の沢尻岳の頂上で会った登山者が似たようなのをはいていたので、「懐かしい靴だね、それ」と声をかけると、若い女の人でしたが「売ってますよ、今も」と軽くかわされてしまいました。

 

 

結局、昼を過ぎても大雪はおさまらず、用意した塩ラーメンを台所でつくって昼食にしました。

コッヘルではなく丼で。

外は半端じゃない降り方でした。

クロカンをあきらめ、雪かきでもすっかなぁ…と迷いながらNHK・FM「クラシック・カフェ」をつけました。

 

 

ベートーヴェンの後期作品をやるというので聴くことにしました

窓越しに”西和賀の雪”を見つめながら名曲を享受する喜びは、かつて味わったことのない心研ぎ澄まされるようなひとときでした。

とりわけ、あの精神を高ぶらせる弦楽四重奏は、純白の雪の純情性とあいまって、この大雪の贈り物だと受け止めました。

 

 

夕方、雪は静まったので真昼温泉に向かったら、またまた大雪です。

庭の積雪観測棒は130センチを示していました。

あしたは啓蟄ですけど、西和賀の虫たちはもうしばらく土の下ですね。 (3月4日)

 

 ※興味ある方のための曲目内訳:チェロソナタ第5番(チェロ=ミッシャ・マイスキー、ピアノ=マルタ・アルゲリッチ)、ピアノソナタ第32番(ピアノ=フリードリヒ・グルダ)、弦楽四重奏曲第15番(ガルネリ弦楽四重奏団)。