去年の春に近くの山で採集し乾燥して保存していた「ぜんまい」をこの冬に調理して楽しんでいます。
以前ことごとく失敗作だったのが、けっこう食べられるくらいに作れるようになったのです。
庭で天日干しして乾燥させる時期、地区の田植えの手伝いがあり、1時間おきぐらいに両手でもむ工程がおろそかになったことが原因らしく、かみ切れない繊維質が残ってとても食べられなかったのです。
冬になって、捨てるのはもったいないなぁ…と思い、ちょっと気長に料理することにしたのです。
鍋で沸騰させない程度に湯を熱くして、火を止めてそのままおきました。
さめたころ、両手でよくもみ込みました。
何度かお湯を換えて、一昼夜おいて、その間にも何度かやさしくモミモミしたのです。
ぜんまいはいい感じでやわらかく太くなりました。
フライパンにサラダ油を敷いて炒めます。
ごま油を少々たらしてニンジンと油揚げを加え、砂糖、しょうゆ、みりんで味付けしてふたして煮ます。
市販の生にんにくが隠し味です。
ごまを混ぜ合わせて出来上がりです(写真はニンジンを入れなかった時のもの)。
ぜんまいには気になる繊維質がなく、やわらかくていい食感です(写真はごまを入れ忘れた時のもの)。
去年、失敗続きだったぜんまいの炒め煮が、こんな風にして食べられるようになったのです。
3~4日分の副総菜になります。
乾燥ぜんまいはたくさんあったので、年明けから最近まで食卓の定番になりました。
よく乾燥してあったからかカビがはえなかったことも成功につながったようです。
こんな話、山菜名人ぞろいのご近所さんには笑われそうですね。
だから、ひとり毎日ひそかに食べていましたが、こらえ切れなくなったという次第です。
1月10日(第489回)のブログに「ぜんまい逆転本塁打」を書きましたが、その後も”連続ホームラン”だったので…。 (2月20日)