西和賀日記470回「この冬はトルストイ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

吹雪2日目の朝、5時前から県道1号に除雪車が繰り出しました。

 

 

ロータリ除雪車です。

雪と格闘しているみたいな孤軍奮闘ぶりです。

 

 

物差しで測ったら24センチ(数か所の平均)の積雪でした。

風が強いので降った雪が吹き飛ばされるのです。

きょうもそれが白煙のように舞い狂っていました。

 

 

県道は一日じゅう真っ白い路面でした。

こんな日にも出かけなければならない人は大変ですね。

安全運転の車のうしろに何台もつながるのが雪道風景です。

 

 

特別豪雪地帯の西和賀町に住むに当たり、冬は集中的な読書シーズンと決めています。

天候を見て、雪かきのあと雪遊びに行くか本を読むか、去年もそんなパターンでした。

その年のテーマを決めて、例えば一人の作家とか、何かのジャンルとか、集中的に読むのです。

去年は雪の物理学者・中谷宇吉郎集に入り浸っていました。

 

 

この冬はトルストイです。

光文社古典新訳文庫「戦争と平和」全6冊を10月ごろ買っておきました。

本格的な雪のスタートになったきのう読み始めました。

 

 

トルストイに決めた理由は、これまであまり読んでいなかったからです。

若いころ、ドストエフスキーの次にソルジェニーツィンにはまっちゃったので。

ロシアのウクライナ侵略戦争は特に動機ではありません。

望月哲男訳で、時々声を挙げて笑えるほど面白い文章です。

読み終えたら「復活」とか、ほかの作品も読みたいです。

 

 

冷凍しておいたアミタケでみそ汁をつくりました。

冬は食べ物がおいしい季節だなぁと感じるのは、雪国だからでしょうか。

窓の外に雪を見ながら本のページをめくる楽しみは、雪国だからこそ味わえる幸せだと感じます。 (12月18日)