西和賀日記465回「青春18きっぷ呑み鉄」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

(承前)コロナ禍の間ひかえていた青春18きっぷを買ったので、利用開始日のきのうさっそく使ったというわけです。

 

 

盛岡駅6:55始発のいわて銀河鉄道に乗ったら、東北のJRローカル線おなじみの車両でありました。

好摩(こうま)からJR花輪線に直通になりました。

二十歳のころ、東京から盛岡に来て友人の下宿に泊まり、この路線で岩手山を目指したことがありました。

確か大更(おおぶけ)で降りて松川温泉行のバスに乗ったと思います。

 

 

大更駅で、47年前の自分を見かけたような気がして、こらえ切れずにワンカップをパコンと開けました。

朝から呑み鉄スタートです。

初めての本格的登山に挑んだ岩手山焼走り登山道でした。

ペース配分もわからずバテバテで動けなくなって友人に笑われた思い出があります。

それ以来、山にのめり込んで今に至るというわけです。

 

 

車内でスタンプを押してもらおうと車掌に見せたら、スタンプを持っていなかったようで、ボールペンで暗号みたいな数字を書いてくれました。

これは僕の青春18きっぷ遍歴史上はじめてのことで、何かいいことありそうな予感がしました。

ジャンボ宝くじ、いつまでだっけ?

 

 

花輪線終点の大館駅で30分ほど時間があったので、道を渡ってすぐの「秋田犬の里」を見学。

忠犬ハチ公は生誕100年なんだそうですね。

 

 

大館から奥羽本線の秋田行に乗りました。

これが、通勤用のロングシートで内心がっかりしました(奥羽本線はロングシートが多いんですね)

呑み鉄には不便な車両です。

手が3本必要になるからです。

 

 

西和賀よりだいぶ北なのに、車窓に雪景色はまったくありません。

東能代から八郎潟を南下して、12:26には秋田駅に到着。

 

 

奥羽本線横手行に乗り継ぎました。

さっきと同じクハ700系か…と失望しながら乗車すると!

 

 

クロスシート(ボックス席)があるじゃありませんか!

俄然元気を取り戻し、階段を駆け上がってワンカップを買い足しました。

この慶事があったればこその楽しい呑み鉄旅となったわけです。

 

 

横手駅で北上線に乗ったころは、もう少しで西和賀だし気持ちよくなっていたしで、ぐっすり寝込んでしまいました。

 

 

14:48ほっとゆだ駅着で、あやうく乗り過ごすところガバッと起きてセーフでした。

駅を出たらおでかけバスが10分後に出発するという、ありがたい連絡となりました。

盛岡からの距離は約330キロ

普通料金5700円くらいのところ青春18きっぷは2410円(5日使えるうちの1日換算)で乗れるのです。

いい歳して何が青春だと思われそうですけど、こんな得した気分、そうそう味わえないし、ワンカップすすっていれば運んでくれるんですから。

浮いた分でジャンボ10枚買えるし…。 (12月12日)