西和賀日記348回「ぜんまいやっと成功」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

立秋(8日)がきても盛夏の勢いは弱まる気配がありません。

お盆が近づき、花農家は大忙しのようです。

ツクツクボウシが鳴き始め、夕方には誰がたたくのか太鼓を練習する音が聞こえてきます。

大野地区では14日に4年ぶりの盆踊り大会が開かれるのです。

 

 

きのう僕は和賀岳でチタケ(乳茸)を採ってきましたが、同じころタケちゃんは真昼岳方面に登っていて、ついでにチタケがたくさん採れたので、栃木県人の僕に持ってきてくれました(岩手県民ですけど栃木県人です)

だから連日の栃木名物ちたけうどんです。

「つけ」でも「かけ」でもイケます。

チタケの旬ですから、毎日ちたけうどんでも構いません。

山菜の時期には毎日のように山菜の天ぷらをやってたくらいですから。

 

 

山菜といえば、最近ちょっと衝撃的なことがありました。

僕がぜんまい料理を失敗ばかりしていたことを知っているオバラさんが、煮たのを持ってきてくれたのです。

太くて長くてやわらかくて、これぞぜんまいの煮物なんだろうな…と思いました。

硬い繊維が残って、とても食べられないものばかり作っていたので、ホンモノを知ってびっくりでした。

素材の生ぜんまいを僕もオバラさんからもらっていて、天日干しの際のもみ方が甘かったので失敗したのでした。

 

 

「これが同じものだから、戻す時にもみ直して、もう一度やってみて」

そう励まされて、リベンジ意欲が燃え上がりました。

 (ピーマンは乾燥ぜんまいの大きさとの比較のため)

 

 

「熱すぎないようにして、鍋の中でよくもんでみて」

というので、鍋の中でもむことを3回繰り返しました。

さらに一晩つけて、いざナムルを作ってみると…

 

 

やわらかくて、ごま風味がよく効いて、ぜんまいの旨みを実感できました。

何度も試みて到達できなかった領域に、ついにたどり着いたような気がしました。

わかったことは、天日干しの時に1時間おきにしっかりともみ込むこと。

それを2~3日繰り返すこと。

これができれば、うまいぜんまいになるということでしょう。

でも、その時期って田植えで忙しいんだよなぁ… (8月9日)