西和賀日記334回「11時間かけて和賀岳」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

きのう和賀岳登山口に通じる高下(こうげ)林道の大雨被害状況を見てきましたが、登山口の先がどうなっているか気になるわけです。

車で入れる2.5キロ先まで行って車を置き、約5キロの林道歩き1時間30分を加味(往復で3時間)して、11時間の予定で和賀岳を目指しました。

 

 

7時に登山口に着いた時には、もう汗だくでした。

登山口の新しい表示板に励まされて登り方始め!

 

 

1か月ぶりのシズオブナは、折れた枝もなさそうで、元気をもらいました。

 

 

渡渉点の和賀川源流部は、少し水量が多いようでしたが、登山靴を脱いだ足が気持ちいい冷たさです。

 

 

「ブナ猿くん、大雨でよく消されなかったな」

「何だおめえ、苔をコケにすんなよ」

 

 

 (写真はタテ位置です)

笹が刈り払われて歩きやすい頂上直下の登山道です。

 

 

トウゲブキ(峠蕗)が山を彩っていました。

こんなにたくさんのトウゲブキの花を見たのは初めてかなぁ…

 

 

1439メートルの山頂は、日差しが強いわりに風が涼しくて、熱いコーヒーがうまかったです。

景観を害している環境省の看板に背を向ければ、気持ちのいい青空がどこまでも広がっているのでした。

 

 

おもしろい花があったので写真に撮っておきました。

帰宅して図鑑を見たら、トモエシオガマ(巴塩竃)のようでした。

 

 

登山口からの往復でも8時間かかる和賀岳。

ちょうど11時間で車に戻りました。

先週の大雨の影響で林道に被害が出て、しばらく通行止めが続くことになるでしょう。

去年の工事通行止めがやっと解除になって、梅雨は明け、登山道は刈り払いされて歩きやすくなったというのに、和賀岳はまた遠い存在になってしまうようです。

今年7回目の和賀岳でしたが、この状況では当然ながら誰にも会わず、少しさびしさを感じる山歩きとなりました。 (7月25日)