西和賀日記220回「岡林立哉さんライヴ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

馬頭琴とホーミーの奏者・岡林立哉(おかばやし・たつや)さんのライヴがきのう大野公民館で開かれました。

 

 

日本では数少ないモンゴルの伝統楽器と歌唱のアーティストで、西和賀来訪は8回目。

岡林さんは名古屋出身で、今は高知県在住です。

24歳の時にモンゴルを旅し、遊牧民の住居ゲルで馬頭琴に出合ったのがきっかけだそうです。

以来25年ほどモンゴルの旅を重ねているとのこと。

 

 

地元や町内外からの30人ほどのお客さんが2時間の演奏に聴き入りました。

郷愁を誘う馬頭琴の音色と、低音と高音をノドから同時に発声するホーミーが会場を満たしました。

うなり声のような通奏低音が高音のメロディーを際立たせます。

高度なテクニックだと感じました。

 

 

モンゴルの雄大な平原や星空、狼におびえた夜の山、北欧でのオーロラ体験など、いろいろなエピソードも披露してくれました。

馬頭琴の弓は馬の尻尾の毛を束ねており、その本数が120~130本もあると話すと皆さんびっくりした様子でした。

 

 

コンサートは一般社団法人「大野もっこりの郷」の文化事業の一環でもありました。

今回の主催者は、当ブログに時々登場するタケちゃんでした。

つまり、西和賀町の中の一自治会が開催したのです。

 

 

客席には町内で働くモンゴル人女性や学校で「スーホの白い馬」を習って興味を持ったという小学生も。

岡林さんが奏でる悠久の調べに皆さんすっかり魅了されたようでした。 (3月20日)