西和賀日記12回「雨続きに山の花恋し」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

また雨降りです、梅雨どきのような。

農作物に影響がなければいいのですが…

 

 

そして、真夏の青空の山が恋しい。

高山の花たちはどうしているんだろう…

 

下を向いていても仕方がないので、7月に撮った山の花を見返しました。

 

和賀岳高下(こうげ)岳登山口への林道が工事のため閉鎖される直前に登った高下岳のゴゼンタチバナ(御前橘)。

 

       (7月3日、高下岳)

 

この夏のハイライトはニッコウキスゲでした。

 

 

       (7月6日、小鷲倉~和賀岳間の稜線)

 

どの山も例年にない見事な咲きっぷりだったようです。

7月初旬に秋田側の甘露水口から登る薬師岳の先、薬師平も黄色に染まっておりました。

 

       (7月6日、薬師平)

 

和賀岳山頂のニッコウキスゲ群落は、その1週間後が見ごろでした。

和賀岳には秋田側から7月に3回登り、いずれもガスと強風の中。

でも足元にはウマスギゴケ(馬杉蘚)がひっそりと咲いておりました。

 

       (7月6日、和賀岳)

 

花に見えるのは雄花盤という精子をつくる雄株の部分だそうです。

 

東成瀬村から焼石岳9合目を経て南本内岳に登った時にはたくさんの花に出合いました。

 

       (7月28日、焼石岳)

 

これはカワラナデシコ(河原撫子)でしょうか。

小さいけれどもゾクッとするほど妖艶な花ですな。

 

      (7月28日、焼石岳)

 

これも、小さいけれども、いつも気になるツルアリドオシ(蔓蟻通)。

 

焼石岳山頂への道と分かれて南本内岳に向かう登山道は静寂の中にあります。

 

       (7月28日、南本内岳)

 

ハクサンシャジン(白山沙参)だと思います。

 ~僕は花に詳しくないので図鑑とにらめっこしながら書いてます~

 

      (7月28日、南本内岳)

 

これは最近やっと覚えたクガイソウ(九階草)。

ほっぺたをなでたくなるような花穂(かすい)です。

 

       (7月28日、南本内岳)

 

南本内岳の頂上近くの湿地はキンコウカ(金光花)で黄色く染まっておりました。

 

      (7月28日、南本内岳)

 

木道の足元にミヤマリンドウ(深山竜胆)が出ていました。

地上の星ですね。

 

ニッコウキスゲが姿を消した薬師岳~和賀岳に登った7月31日のこと。

ホトトギスの遠い鳴き声を聞きながら歩いていると…

 

        (7月31日、薬師岳)

 

登山道沿いにタマガワホトトギス(玉川杜鵑)が次々と現れました。

虫をおびきよせる手品でもやっているような花に思わずにっこり… 

 

次の山歩きでは、どんな花に出合えるか、楽しみです。 (8月15日)