気仙沼日記1077回「宇都宮餃子おすばで」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

「おすばで」は三陸方言で酒のつまみのこと。


宇都宮の知人が正嗣(まさし)の餃子を送ってくれました。




帰省しない僕を気遣ってくれたのかもしれません。

ありがたいですね。

さっそく晩酌のおすばで(正調は「おしばて」)にしました。




宇都宮に住んでいたころ、正嗣の餃子をよく食べに行きました。

餃子専門店です。

ビールもないし、ごはんもないのです。




フライパンに油を敷いて、冷凍のまま並べ、半分かぶるくらいに熱湯を注ぎます。

ふたをして強火で水分がなくなるまで焼きます。




僕が行っていたころ(30~40年くらい前)は一皿6個で160円でした。

今は250円だそうですね。

焼き・揚げ・水(すい)の3種類があり、たいてい焼き3枚を注文していました。

ワンコインでお釣りがくる安さでした。




久しぶりに宇都宮餃子をほおばりました。

懐かしいですね。


正嗣は直営店が4店あり、宇都宮餃子会には属していないと思います。

餃子目当ての観光客は、餃子会パンフレットを手に街を歩くようですね。


宇都宮餃子について、何度も当ブログで書いているので今回は省きます。




安くて気軽で、おすばでにもおかずにもスナックにもなるのが宇都宮餃子の特徴です。


「うまくなかった」「期待ほどでもなかった」との観光客の声をよく聞きます。

味じゃないんです。

餃子の思い出を誰でもいくつか持っている…それが「宮っ子」です。

統計の数字に表れない、食体験と食文化と食習慣のベースに餃子があるんです。

そういう意味で宇都宮は餃子の街なのだというのが僕の考えです。


終戦後のいつごろか、早々と屋台の餃子屋が出現した街なのです。

そういう街に餃子を食べに行くというのは、ひとつの旅行コンセプトにはなるでしょう。

盛岡に冷麺を、横手に焼きそばを食べに行くみたいに。 (12月29日)