気仙沼日記1039回「稲刈り天日干し風景」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

農家の稲刈り作業がほぼ終わったようです。

稲刈り後の田んぼに天日干しの風景が広がっています。

気仙沼は宮城県ですが、岩手県にも近いのです(県境が食い込んでいるので「宮手県」と揶揄する人もいる)


以前にも当ブログで話題にしたことがありますが、このあたりの天日干しの形には2種類あります。





これは気仙沼で撮影した「はせがけ」です。




これは岩手県北上市あたりで撮影した「ほにょ」です。


その違いに地域性があるのかどうか調べたことがあるのですが、よくわかりませんでした。

南部藩と伊達藩の違いだとか、その土地の気候風土によるとか、いろいろな説があるようです。

県境によって線引きされるようなものでもありません。

中には「ほんにょで立てる棒杭の木が取れるほどの山を持っている金持ちの農家がほんにょにすんだよ」と力説する古老もおりました。


どちらにしても、晩秋の日本の風物詩には違いありません。

僕は稲刈り後の架け干し風景を見るのが好きです。

農家の人たちが何か月もかけて到達した汗と努力の結実ですから。


その苦労を知らないのんきな消費者としては、せめて稲架をながめたり毎日のごはんをじっくりかみしめようと思うわけです。 (10月21日)