気仙沼日記1032回「真昼岳という楽しみ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

岩手県と秋田県の境に真昼山地という奥羽山脈の構成山域があります。

その主峰格の真昼岳(1059.9メートル)に1年2か月ぶりに登ってきました。





気仙沼からは水沢IC(東北道)~湯田IC(秋田道)を利用して、兎平登山口まで2時間半のドライブ。

歩き始めてすぐに、東北の山の素晴らしさを象徴する見事なブナ林が出迎えてくれます。




ブナの大木の最期を見ました。

最近、倒れたようです。

もうこれは、単なる倒木ではありませんね。

宿っていた精霊が、ほかの大木に移っていったのでしょうか。




稜線に出ると、秋雨前線の雲が山頂あたりをかすめていました。

ものすごい風が吹き荒れておりました。

だからでしょう、登山者の姿はほとんどありません。

今、紅葉の名山は大勢の登山者でにぎわっております。

僕は、そういうところを避ける性質があるんです。




「真昼岳」という個性的な名前の山を知って、山男を自任していた僕は目を覚ました気がしたのです。

こんなにいい山を知らずにいた自分を恥じるほどでありました。

秋田側の平野が時折見えましたが、ほとんどガスの中になりました。

強風で体感温度はかなり低かったのですが、これも山の一面なのであって、悪天候の中でも登って良かったなぁ…と感じたのでした。




下山後に、「絶品!西和賀産本わらび粉100%(西和賀町グルメマップによる)という「わらび餅かふぇ団平」で、「極(きわみ)西わらび餅」(550円)をいただきました。

この世に、こんなにやわらかい食べ物があったのか!?と思わずうなってしまうような、そしてわらびのほのかに慈しむような香りと味の妙は、上品さに欠けるおじさんにとっては、まったくもって貴重な体験なのでありました。




近くの旅館「ホットハーブ」の日帰り温泉(400円)であったまりました。 (10月10日)