気仙沼日記979回「男山本店店舗が復活」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

魚町のシンボル的な建物で津波で破壊された男山本店の店舗が復活しました。





王冠をかぶったような気品ある建築物は国の登録有形文化財です。


三十数年前に気仙沼を訪れた時、気仙沼女子高の体育館がかまぼこに見えて気仙沼のランドマークだなあと感じましたが、男山本店をはじめ瀟洒(しょうしゃ)な建物が点在していて、遠い三陸に都会的で異国的な港町の情景を見たことを覚えています。





被災年に僕が撮影した男山本店店舗です。


「1930年に建設された3階建ての店舗は、大震災の津波でだるま落としのような形で1、2階部分が流失」(読売新聞7月16日付)


3階と屋上パラペット部分が残った姿は、必ず復活するぞ!という意志を示す強いメッセージだったように思います。




1階に並ぶ男山の商品ラインナップ。




4種類の酒の味見ができるボタン式の試飲サーバー。




2階と3階を見学できます。

3階には男山の沿革や被災からの復興の流れを紹介するパネルがあります。

縦長の窓に、この建物の傑出した存在感を感じます。





「街並み」としての復興はまだまだ先になりそうですが、魚町がこれからどんな景観になるのか、見守りたいと思います。 (7月19日)