気仙沼日記901回「女川の震災遺構を見る」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

女川町を年3~4回訪ねています。

雨の日曜日、JR気仙沼線と石巻線を乗り継いで、今年初めて行ってきました。





女川レンガみち駅前商業エリアを通り抜けると、2月29日に公開された震災遺構の旧女川交番があります。

津波の引き潮によって、2階建ての建物が根こそぎもっていかれました。

鉄筋コンクリート造の建物が津波でひっくり返った例は日本で初めてなんだそうです。




周囲のスロープに発災から未来までの説明版が巡らされています。

オッと思ったものをメモしました。

「女川町復興連絡協議会 還暦以上は口を出さず」

「中学生によるいのちの石碑プロジェクト」

「小学5年生の詩  女川は流されたのではない 新しい女川に生まれ変わるんだ 人々は負けず待ち続ける 新しい女川に住む喜びを 感じるために」


小学生の詩の前半部分は、震災後しばらくして大きな幕に書かれて地域医療センターの高台に掲げられました。


説明版17枚のうち12枚もが復興の様子と将来への希望を伝えるものです。

町民の気持ちが反映されているのでしょう。






3月12日にオープンした町内唯一のスーパー「おんまえや」。





今回のもうひとつの目的は、こちらも9年ぶりに再開した飲食店「ダイヤモンドヘッド」を訪ねることでした。

2月中旬にオープンしたそうです。

奥さんが中心になって仮設店舗で営業して人気だった喫茶店「おちゃっこクラブ」も店名にプラスしました。

昼はおちゃっこクラブ、夜はダイヤモンドヘッドといった装いです。




女川に行くと必ず立ち寄って、ナポリタンにありついておりました。

新しい店では生ビールも添えることができます。


周辺には更地が広がり、新型コロナウイルス感染拡大の影響もまぬがれないので、大変な再出発なのでしょう。

それでも、明るく元気な夫婦からは、とても熱いものを感じました。 (3月30日)