登米(とめ)市の第16回日本一はっとフェスティバルに行ってきました。
会場は登米市迫(はさま)町の登米市役所に隣接する迫中江中央公園。
気仙沼からだと誰もが車で行く街です。
でも僕はJR気仙沼線BRT(気仙沼~柳津)、気仙沼線(柳津~前谷地)、石巻線(前谷地~小牛田)、東北本線(小牛田~瀬峰)と、小さな旅ホリデーパス南東北フリーエリア(2720円)で乗り継いで、瀬峰(せみね)駅からは路線バスを利用しました。
「市民バス」の位置づけで、25分も乗ったのに100円でした。
「はっと」は小麦粉を練って煮込んだこの地方の郷土料理。
関東では「すいとん」と言っています。
気仙沼を6時ごろ出発し、開会の10時ごろ会場に着きました。
市内外から出店した37のテントが並び、開会前から人気店には長い列。
一杯300円で提供され、気に入った店の箱に割り箸で投票する仕組み。
僕は6店のはっとを食べてみました。
みんなのカフェtetote(登米市)「うま辛肉味噌はっと」。肉味噌が効いていました。
奥州はっと軒連会(岩手県奥州市)「来夢くんはっと」は前沢牛入りつくね2個。
チームのだや(美里町)「鳥なんばんカレーはっと」。あっさりした味でした。
平泉農産企画女子プロジェクト(岩手県平泉町)「焼きはっと」は野菜炒めにはっとをからめた汁なし。「ほかと違うものを考えたの」とのこと。
汁なしを選んだのは、近くのヨークベニマルでワンカップを仕入れてきたので、つまみにしようという魂胆でありました。
登米市地域婦人団体連絡協議会豊里婦人会「昔ながらの油麩はっと」は新セリ入りで、たくあん2切れおまけ。正午前には完売しておりました。
登米市地域婦人団体連絡協議会「かぼちゃ入りあんこばっと」で仕上げ。年配のおかあさんが「風邪ひかないよ!」と売り込んでおりました。
会場にはどこかゆったりした時間が流れているようで、はっとのぬくもりと相まって、気持ちの良いひとときでありました。
こんなことでもなければ東北本線の瀬峰駅(栗原市)に降り立つ機会もなかったでしょう。
伊豆沼が近いので、車窓からは田んぼの落ち穂をついばむマガンやハクチョウの群れを眺めることができました。 (12月1日)