気仙沼日記745回「大船渡で生命の歴史を見る」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

大船渡市立博物館で開催中の「生命のれきし」展を見てきました。

国立科学博物館と岩手県立博物館のコラボ企画です。





陸前高田市に落下した国内最大の隕石「気仙隕石」の一部です。

去年の当ブログで落下地点のことを書きましたが、思わぬところで実物に出合えて感激でした。





岩手県岩泉町に露出するP/T境界層の標本。

Pは古生代ペルム紀、Tは中生代三畳紀(トリアシック・ピリオド)の頭文字。

生命史上最大の大量絶滅があったといわれる時代の痕跡です。

ぞくぞくします。





北上山地ができた過程を示す展示はわかりやすいです。

赤道付近から北上した二つの地塊が合流して1億3000万年前ごろに北上山地の素地をつくったといいます。

気仙沼あたりは5億年前にゴンドワナ大陸で出来た地層が基盤になっているんだそうです。





岩手県岩泉町の茂師海岸近くで1978年に発見されたモシリュウの化石。

日本初の恐竜化石発見です。

もっと注目されていい標本ですが、保存状態が悪くて種が特定できず、学名もついていません。

ちょっと残念な化石です。





生命史の主役級の恐竜はデイノニクス㊧とニッポノサウルス㊨の復元標本が展示されていました。


展示は7月15日まで。

入館料300円。


この博物館は常設の地質展示が充実しています。

僕は1年に1回くらい訪れて、太古に思いを馳せております。 (6月29日)