気仙沼は魚がうまいと誰もが言います。
僕も、もちろんうまいと思います。
でも、ある水産業者の従業員が言うんです。
「いい魚は高値で入札されて都会向けになるのさ。地元には、いい魚は出回らないな」
それは予想できますが、そうとも言えないのではないかとも思います。
この話で思い出すのは、実家(栃木県宇都宮市)に帰った時に、必ず食卓に出る刺身盛り合わせ。
写真は5月の連休に帰省した時のもの。
栃木県は内陸の海なし県でありますが、物流事情が昔と違いますから、新鮮な刺身がスーパーの鮮魚売り場で手に入るのです。
なかなかうまい刺身だったのであります。
大げさに言えば、気仙沼で食べる刺身と遜色ないという感じ。
気仙沼はサメの水揚げ日本一ですが、サメの肉を食べる習慣はないようです。
写真は、宇都宮のスーパーで売っていたというサメのバジル風味。
このサメ肉、もしかして気仙沼水揚げのサメ…?
北関東には正月にサメ肉をしょうゆで煮て食べる習慣があります。
正月以外でもサメ肉を売ろうという商魂なのでしょう。
ところで、いい魚だろうが、そうでもない魚だろうが、新鮮さとかさばく技術とか調理の仕方とか、何かあれば、あまり差はないのではないかと、気仙沼で魚を食べていると、感じるわけであります。 (5月13日)