気仙沼日記717回「宇都宮に帰省して感じたこと」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

仕事が5月1日から6連休なので、2~3日に一泊で栃木県の宇都宮に帰省しました。

宇都宮は50万都市で、とても住みやすい街です。

市街地の中心に下野(しもつけ)一ノ宮の二荒山神社があります。







写真の奥が神社がある丘です。

手前の欄干は「みはし」という小さな橋です。





神社から、まっすぐ南に「みはし通り」を行くと宇都宮城跡があります。

写真の奥に、再現された櫓(やぐら)が見えています。

門前町と城下町の融合ですね。

散策するのに気持ちのいい道です。

帰省のたびに、この通りにある喫茶店で人に会ったりしています。





中心街を流れる田川(たがわ)

20年くらい前のこの季節、この川の堰を遡上する魚(ウグイ)の群れを狙って撮影したことがあります。

それが新聞紙面に載ったのを見た老舗和菓子店主が、はね上がる魚の形そっくりの菓子をつくって売り出したことがありました。

「こんなにいい光景が地元にあることに感動したんです」

店主はそう言っていたそうです(同僚記者が聞き込んできて僕に伝えてくれました)

そんな思い出がある川です。






JR宇都宮駅前の餃子街には観光客の行列があちこちにできておりました。

中国人の姿が多いのも最近の傾向です。






駅前大通りです。

大型連休ということもあって、車も歩行者もいっぱいでした。


人口が8分の1の気仙沼と比べてはいけませんね。

でも、久しぶりに宇都宮の街を歩いていて、気仙沼に決定的に足りないものを感じました。


散策したくなる道。

これが気仙沼には、ないのです。

地方の小さな都市でも、街の中にけっこう散策に適した道があるものです。

気仙沼には、ない。

なぜでしょう。

人文学者や郷土史家だったら、それなりの理由付けができるのでしょう。

僕は、散策したくなる道を何とか気仙沼市街地で探し求めるしかありません。

(5月3日)