気仙沼日記715回「平成の最後に平安を望み令和を迎える」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

岩手県平泉町の経塚山(きょうづかやま)に登ってきました。

JR大船渡線で気仙沼から一ノ関、東北本線に乗り換えて平泉へ。

世界遺産の平泉は大型連休で多くの観光客が訪れておりました。

でも、僕が目指す山の方向に行く人はほかに一人もいません。

うれしいな…






山を目指して北上川の高館(たかだち)橋を渡ります。

快晴でしたが、西風が強かったです。




「西行桜の森」を経て登っていくと、奥羽山脈の大展望が開けました。

まだ花がある山桜の向こうに焼石(やけいし)連峰が俊峰群を並べていました。




標高430メートルの駒形山。

この展望台からの栗駒山と焼石連峰は、まったく絶景であります。


感動にひたっていると、ふもとの農家の夫婦がやってきました。

「田んぼに水を入れる仕事が一区切りついたから、天気もいいし、登ってきたのさ」

「農家は忙しい季節になりましたね」

「気仙沼から? えっ、平泉の駅から歩いて? あまりいないよ、そういう人」

「平成が終わるから、平泉の平安時代の息吹を眺めながら、新しい令和時代を迎えるという趣向なんですよ」

「へえ、シャレてるわけだ。だんな、座布団3枚だね」






山は栗駒、川は北上。

中景に中尊寺の森、左に源義経の終焉の地と伝わる高館山(黒っぽい所)

これが見たくて、標高519メ-トルの経塚山に登ったというわけです。

平成最後の山歩きは令和最初の山歩きの足ならしでもありました。






カタクリの可憐な花に癒やされました。






平泉温泉「悠久の湯」で汗を流し、令和時代を迎える気持ちを熱くしました。 (4月28日)