気仙沼湾の奥の波板地区に造船所が並んでいます。
東日本大震災の津波で大きな被害を受けて、深刻な事態に陥りました。
その後、何とか操業は再開していますが、各社独自の復活はままならないということで、4社が合併することになりました。
「みらい造船」という名前で、湾の反対側の朝日町(埋立地先端)に移転し、4月から稼働するそうです。
(僕個人としては「気仙沼造船」といった名称の方が地域的アピール度があると思うのですが)
新しく造るので最新鋭なのは当然です。
105億円強のプロジェクトです。
70億円は国の補助金で、残りはいろんな助成金や融資によるそうです。
写真は海上桟橋の工事。
造船所の存在は、拠点的な漁港としては必然です。
船を造る事業はもちろんのこと、船の修理やメンテナンス、塗装など、需要に対応できる設備があれば、寄港地としての価値は高まりますから。
気仙沼における被災からの復興という意味において、最も象徴的な再建の形が、この「みらい造船」だと僕は感じています。 (1月6日)