気仙沼日記561回「石巻の看板の力」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

石巻は東日本大震災の被災地の中でも、犠牲者が多く被災面積が広いところですね。

震災後に何度か訪ねておりますが、久しぶりに南浜や門脇のあたりを見てきました。






建物の基礎がほぼ撤去されて、だだっ広い更地となっております。

奥の高台は日和山です。





目を左に移すと門脇小学校の跡があります。

震災遺構として残すことになっていますね。





震災直後に地元の男性がつくった「がんばろう!石巻」の看板は2代目です。

その男性と話をすることができました。


「気仙沼には漁業だけじゃなくて観光もあるのがいいところですよ」と男性が言いました。

僕は気仙沼の観光は心もとないと感じているので返答に窮しました。

この看板のある場所は今も訪れる人が絶えないようです。





男性たちが中心になって看板の周りに水仙を咲かせています。

「今年は1万球。今後、震災犠牲者の数まで増やすつもりです」





看板の近くには慰霊の祠と立ち枯れた大木があります。

犠牲者の叫び、あるいは遺族の悲しみが形になっているようで、身が引き締まります。

木と木の間、はるか遠くに見えているのは日本製紙の工場です。


周辺では「石巻南浜津波復興祈念公園」にする造成工事が行われておりました。 (4月9日)