気仙沼日記527回「雪の遠野に遊ぶ」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

JR大船渡線~東北本線~釜石線を乗り継いで岩手県の遠野に行ってきました。

今年3度目か4度目です。

雪で一面真っ白の風景でした。

いつものように遠野駅前の友だちにあいさつ。






「おまえら寒くねえのか」

「おっさん、また来たんけ。きょうこそ酒持ってきたんべな」

「持ってこねえ」

「寒さ心配すんなら熱燗くらい持ってこいよな」


一年の疲れをほぐす意識で「たかむろ水光園」にタクシーで向かいました。

トロン温泉(沸かし湯)で540円。

1時間かけてゆっくりとあったまり、ジンギスカン定食で昼食です。

ひっつみ汁付きです。






遠野の郷土食「けいらん」を初めて食べました。

卵の形をした大福のようなもの。

熱いお椀に入っています。






普通は白いのだけですが、右の緑色のは遠野緑峰高校の食農研究班のアイデアで早池峰菜を練り込んだものだそうです。






帰りはバス。午後は2本しかない路線です。

中心街の中央通りで下車する時、表示の440円を料金箱に入れようとしたら、運転手が「200円でいいです。火・水・金はどこまで乗っても200円均一なんです」と言いました。

うれしいですね。






「柳田国男先生、お寒そうですね」

「おまえの財布と心ほどには寒くはないわい」






いつものCocokanaでどぶろくを一杯。

生のどぶろくで、お椀の中でふつふつと発酵しているのでありました。






震災で壊れた市庁舎が別の場所に新築されました。

その向かいに、まんじゅう製造販売の「まん十や」があります。

店主の菊池さんに会うのも遠野の楽しみです。








菊池さんは読売クラブ(現・東京ヴェルディ)で活躍したこともあるサッカー人で、サッカーが盛んな遠野でも指導的な人です。



往路と同じ路線を乗り継いで気仙沼に戻りました。





乗り換え駅の花巻駅です。

こんなにいい雰囲気を味わえるのが青春18きっぷの楽しみであります。 (12月29日)