多賀城市にある東北歴史博物館の特別展「熊と狼」を見てきました。
熊はツキノワグマ、狼は絶滅してしまったニホンオオカミのことです。
生物学的というよりも民俗学的な展示でした。
狼に襲われて亡くなった人々の供養塔などが東北の各地に残っていることを知りました。
気仙沼にも碑や地蔵があることが紹介されておりました。
撮影禁止だったので写真はありませんが、充実した展示でありました。
もう25年以上前の話、奥日光の戦場ヶ原がニホンジカの食害にあって貴重な高山植物が消えていった時期がありました。
その対策として、どこかの偉い学者が狼を放す構想を提言したことがあります。
学者いわく、狼はシカは襲うが人も家畜も襲うことはないというのです。
奥日光を遊び場にしていた僕は、もちろん反対しました。
今回の展示を見て、狼が人も家畜も襲っていた事実があることを再認識しました。
奥日光に放たれなくてよかったですね。
あの学者、どこの誰だったか、今では定かではありません。 (11月8日)