気仙沼日記458回「消えゆく銭湯から煙がたなびく」 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

雨の心配がない日は、自転車のペダルを踏んで、安波山のふもとの滝の入から、新町(あらまち)、三日町、八日町、魚町と走って、安波山の反対側の鹿折(ししおり)の職場に出勤します。


夕方、同じ道を帰ると魚町のあたりで、夕暮れを背景にして、煙突からたなびく煙を見ます。






閉店したけれども、建物を撤去されるまでの8月末まで、お湯を沸かし続ける明治19年創業・131年もの長きに渡った銭湯「亀の湯」です。

時期が来たカツオ船の船員や常連客たちが、今でも湯を求めて集まります。


この光景を「風前の灯火」と見るか、「歴史の名残(なごり)」と見るか…

いや、そんな肩ひじ張った話ではなく、僕にはとても印象的な気仙沼の一シーンと見ています。


背景のシルエットは災害公営住宅マンションタイプです。

震災がなければ見ることがなかった景色ですね。


歴史の一ページがめくられているところであります。 (7月21日)