今朝の横浜の空、薄い雲にどんよりと覆われています。しかし、雲の向こうは青空で明るい。不安定な雲行きなので、出かける前に洗濯物は浴室に移します。
さて昨日は午後の外出に備えて昼過ぎまでは家の用事中心に過ごしました。午後3時過ぎに自宅から向かった先は歌舞伎座。「四月大歌舞伎」夜の部の観劇です。コロナ禍が明けて歌舞伎座も本格回復に向かってはおりますが、客席が満席になることは少ない。仁左衛門、玉三郎の2大スターに頼る状況に変わりありません。
「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」での土手のお六(玉三郎)、鬼門の喜兵衛(仁左衛門)、何度観ても飽きさせない見事な悪役ぶり。続いての「神田祭」における、いきな姿の鳶頭(仁左衛門)と艶やかな芸者(玉三郎)。これこそまさに絵になる役者ぶりです。
最後の舞踊演目「四季」、春夏秋冬それぞれのテーマで中堅・若手が頑張って踊りました。まずは「春 紙雛」、女雛(菊之助)と男雛(愛之助)による華やかな春のひと時。続く「夏 魂祭り」、茶屋の亭主(芝翫)に舞妓(児太郎)ら、京都の夏の風情を描きました。「秋 砧」は若き妻(孝太郎)の一人舞台。戻らぬ夫を寂しく待ち姿。最後は「冬 木枯」、松緑、坂東亀蔵らベテランに子役も加えた若手がダイナミックな舞踊を展開しました。