「普遍的な経営の必勝法は存在しうるか」
経営はバランス、と何度もブログで書きました。では経営に適正なバランス、というか、このバランスならうまくいく、というものはありうるのでしょうか。
経営者ならこれを押さえろ!というポイントがあります。
「どこでもうけを出すのか」
「商品、サービスの設計」
「人の雇い方」
「決算書の見方」
「資金繰り表の作り方」
などなど…
例えば漫画家やミュージシャンを目指す!として、才能があっても表現ができなくては全く伝わりません。…伝えようがない。
経営も最低限、身につけなければならないものがあると思います。「最小限のことは数字で表せる」というようなことでしょうか。
余談ですが、長嶋茂雄タイプ、と私が呼ぶ経営者がいます。
「これをね、ばーーーんっ!と売って、そうするとがーーーんっ、と儲かるから、それで返すよ」的な話をする方です。
長嶋茂雄、古いでしょうか。名選手でしたが、「長嶋から学べ!」ということで巨人内部で勉強会をしたところ、
「こうタマがばーっとくるでしょ?それをがーーんと打ち返す!」という表現しかできず、巨人軍総長嶋化はならなかった、とお聞きしています。
では経営の世界で「日本で一番の経営者になる絶対の方法」のようなメソッドはあり得るでしょうか。
もし、そのような方法があるとしましょう。誰もがそれを身につけたがることでしょう。なにせ絶対に成功してしまうのですから…
それを何万、何十万もの社長さんが身につけたとします。
そうなるとそれは身につけたとしても、日本一になれないことになります。身に着けてもに日本で数万社、数十万社が同じことをするわけですから…
そうなると、またその中で1番を目指す会社があらわれユニークで空前絶後の経営を開発し…
またそれがいろいろな人が身につけ…の繰り返しになっていく。
経営者として必須の知識と経験を得た、「合格点」の経営者となるのは決してやさしいことではありません。
しかもそこから、「唯一無二」「日本一」「世界に冠たる」企業を目指すには、常人では考え付かないような発想をし、それを実行していく力が必要になってきます。ゴルフで言えば、仲間内のコンペではまず負けない!というレベルの人がプロに挑んでもまるで歯が立たない、というのと同じです。プロのトーナメントで勝つ!というのは尋常なレベルではありません。
世界初、日本初、に果敢に挑戦して敗れ去った企業も多数あるだろう、ということも想像がつきます。
企業として合格点を目指すところまでは比較的行きつきやすいかもしれませんが、そのあと、企業を維持し、勝ち続ける企業になっていくのは容易ではありません。
つまり、必勝法はない、のです。勝つ確率を上げることはできると思いますが…
重要なことは、勝つために、勝つ確率を上げるために、不断の努力をすることではないでしょうか。その努力をしない経営者と差がついていくのは間違いないのですから。