こんにちは、キャリアアップ管理会計ラボへようこそ!
所長のびーすけです。
今日は、管理会計の考え方を使って「商品1単位当たりの原価を計算する方法」を丁寧に説明していきます。
この基本的なスキルを身につけることで、製品やサービスのコスト管理がより効果的に行えるようになります。
商品1単位当たりの原価とは?
まず、1単位当たりの原価とは、製品やサービスの1単位を生産するためにかかるコストのことです。
これには、原材料費、労務費、製造間接費などが含まれます。
これらの費用を合計し、生産量で割ることで1単位当たりの原価を求めます。
1単位当たりの原価を計算する手順
1単位当たりの原価を計算するためには、以下の手順を踏みます。
1. 原材料費の計算
2. 労務費の計算
3. 製造間接費の計算
4. 総原価の計算
5. 1単位当たりの原価の計算
では、具体的な例を用いて説明します。
例:お菓子製造会社の場合
1. 原材料費の計算
お菓子を製造するために必要な原材料は次の通りです:
- 小麦粉:1kgあたり100円
- 砂糖:1kgあたり80円
- バター:1kgあたり400円
1回の生産で以下の量を使用します:
- 小麦粉:50kg
- 砂糖:20kg
- バター:10kg
それぞれの原材料費を計算します:
小麦粉:50kg × 100円/kg = 5,000円
砂糖:20kg × 80円/kg = 1,600円
バター:10kg × 400円/kg = 4,000円
合計原材料費は:
5,000円 + 1,600円 + 4,000円 = 10,600円
2. 労務費の計算
お菓子の製造にかかる労務費を計算します:
- 従業員の時給:1000円
- 生産にかかる時間:10時間
労務費は:
1000円/時間 × 10時間 = 10,000円
3. 製造間接費の計算
製造にかかる間接費を計算します。これには光熱費や機械の減価償却費などが含まれます:
- 光熱費:5000円
- 減価償却費:3000円
合計製造間接費は:
5000円 + 3000円 = 8000円
4. 総原価の計算
原材料費、労務費、製造間接費を合計して総原価を求めます:
10,600円(原材料費) + 10,000円(労務費) + 8,000円(製造間接費) = 28,600円
5. 1単位当たりの原価の計算
1回の生産で100個のお菓子を製造するとします。1単位当たりの原価は以下のように計算します:
- 総原価:28600円
- 生産量:100個
1単位当たりの原価は:
28,600円 ÷ 100個 = 286円/個
まとめ
今回の例では、1単位当たりの原価を計算する手順を具体的な数字を用いて説明しました。
まずは、原材料費、労務費、製造間接費をそれぞれ計算し、それを合計して総原価を求めます。
そして、総原価を生産量で割ることで1単位当たりの原価を求めることができます。
この基本的なスキルは、製品やサービスの価格設定、コスト管理、利益計算において非常に重要です。
ぜひ、この手順を参考にして、自分のビジネスや職務に応用してみてください。
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びーすけ