7月の三連休、前から宿泊したかった日本秘湯を守る会の中でも超人気の元甲子温泉旅館大黒屋が予約できたので、近くにあるうつくしま100名山の甲子山登山とセットで出掛けてきました。
[1日目]————————————————
北関東道から東北道を一路北上して、予約宿泊地であり甲子山登山口でもある元甲子温泉 旅館大黒屋前の登山者用駐車場に予定通り8時半に到着。
そこから登山開始。大黒屋さんの敷地の1番奥を超えて阿武隈川源流の登山口へ向かいます。
すぐに温泉神社があり、登山の無事を祈って参拝。
大樹のナラやカツラがそびえる九十九折りの登山道を2時間弱で、最初にピークの猿ヶ鼻に。
そこからは鹿による樹皮食害で真っ赤になったツツジがあちこちに。30分で分岐に。
分岐からはロープやチェーンが続く急登を30分登り詰めると、見晴らしの良い甲子山山頂に。
360度パノラマの南方は手前の旭岳越しに登頂済みの那須三本槍岳や日光男体山など。
西方は、ヒメサユリを堪能した新潟の浅草岳など。
北方は、当時熊に出会い怖い思いをした会津磐梯山など、どれも以前登った山岳が望めました。
そんな山頂で絶景ランチに。今回は見た目も華やかなカップそうめんにしてみました。
準備した食材をカップの中に積み上げていくだけ。野菜もたくさん並べてとてもヘルシーです。
独占の絶景山頂での山ランチと、久し振りの福島県の山岳を楽しんで、往路を戻ります。
約2時間弱で登山者用駐車場に無事下山。すぐに元甲子温泉 旅館大黒屋へチェックイン。
甲子温泉の由来は、至徳年間(一三八四年)、伊豆国最勝院開山和尚吾宝禅師の高弟州安和尚が諸国修行の旅に出て、湧湯を見出したのが、至徳元年甲子(きのえね)の年であったことから、甲子温泉(かしおんせん)と名付けられたと伝えられ、以来特に白河藩主の松平定信公が愛した温泉郷とのこと。
そんな宿には、大岩風呂(混浴)1、櫻の湯(女性)1、内風呂(男女)2、露天風呂(男女)2があり、さっそく阿武隈川源流のせせらぎを聞きながら、時間を忘れて秘湯温泉を堪能します。
全部の湯を心行くまで堪能して、楽しみな夕食に。
山の食材をメインに繊細で丁寧に仕上げた料理は、秘湯温泉とは思えないほどの料亭レベルで、生ビール、地酒の生原酒、ハイボールをおともに山峡の夕餉を美味しく頂きました。
[2日目]————————————————
翌朝、朝5時から入浴できるので、起き抜けで温泉巡り。鳥のさえずりを聞きながら。
そして朝食し、ロビーでのんびりサービスコーヒーを。
チェックアウトでは日本秘湯を守る会会員カードにスタンプを押して頂きました。
2日目の予定は、カフェランチして帰宅する予定です。
その前に、宿から2km先にある、高さ35m樹齢300年の剣桂(双幹)を見学。
昔ここに鬼神が現れ路行く人々を苦しめたので、時の城主松平定信公が剣をもってこれに鬼神を封じ込めたといわれ、霊験あらたかなる木として平成12年林野庁「森の巨木達百選」に認定されています。美しい新緑の中で、御神木パワーをいっぱい頂きました。
そして阿武隈川源流宿から約50km下流、石川郡石川町にある農村食堂 里のカフェへ。
実は昨年、TV「人生の楽園」に紹介され、訪問してみたいお店でしたので、今回少し遠回りして立ち寄ってみました。
開店時間11時前にすでに6組の客が記帳してあり、店内の席数が少ないため2巡目で入店。
名物のおかずバーは、ランチ注文客は200円で何度でも食べ放題。ランチが食べ切れなくので遠慮していましたが店員さんに薦められ、漬物やピザ、豆腐、ミネストローネを少しだけ。苦笑
窓際のカウンター席に案内され、200gのスペアリブローストがのったガッツリ山賊カレーと、地産野菜と地粉うどんがおしゃれに盛られた冷やし里山うどんを。そして食後にサクランボのコンポートバニラ添えを。
地元農家の長男だった店主は、学生時代からの夢だったカメラマンの道へ進むみますが、東日本大震災をきっかけに両親の農業を手伝うようになったことで、農家が丹精込めて育てている米や小麦、野菜をもっとたくさんの人に食べてもらいたいと思い、空き家になっていた商店を改装して2016年、農家と消費者をつなぐ「農村食堂 里のカフェ」をオープンしたとのこと。
安くてボリュームたっぷりで美味。我が家も含めた他県ナンバーの客も多く、2か所ある駐車場が満車になるのも頷けました。ごちそうさま。
さて、GWに続いて日本秘湯を守る会の会員宿に。
今回の宿、一番の名物のプールのような大きさの「大岩風呂」、また奥甲子の自然をゆっくり満喫できる露天の「恵比寿の湯」などで、身も心も時間を忘れてリフレッシュできた旅でした。
お盆連休も東北の秘湯宿を予約しているので、今から本当に楽しみです。
~いつも訪問下さり、ありがとうございます~