ついに訪れた我がチーム初の正式な試合。
当日、意気揚々と集合しグラウンドに到着する。
グラウンドにはすでに相手チームが待ち構えていた。
僕らは全員目を疑った。
相手チームのガラがそれはそれは悪いではないか。
不良を極めたような面々しかいない(見た目)極悪チームがそこにいた。
完全に怖気づく僕ら。
人間とは調子のいい生き物だ。
Bキャプテン「こ、こういうときはまず監督から率先してあいさつにいくもんだよな。」
僕を差し出しやがった。
だが悔しきかな、言っていることは正論100パーセントだと思ったのでなけなしの勇気を振り絞り相手チームのもとへあいさつに向かう。
僕「ほ、本日試合させていた、たたただく○○○(チーム)でふよろしくお願いしまます。」
多少盛ったがこんな感じで声をかけた。
そしたら意外にも
「あ!○○○さんですね!今日はよろしくお願いします!楽しみにしてたんですよおー!」
と陽気なお返事。
そう。とてもいい人たちだったのだ。
見た目で怖いと決めつけたうちの選手たちを説教してやろうと決意し、僕はいったん敵陣から撤退する。
そして試合前のミーティング。
なんと僕は持ち前の頭の良さ(←)でこの短期間でルールをほぼ理解しきっていた。
そして各選手のポジションと打順のオーダーまで考えられるようになっていたのだ。
さすがである。
しかしいくら頭が良くても技術はそう簡単には身につかない。
この日は人数の関係上、僕も選手としてスタメンに入らなければならなかった。
選手兼監督。
言ってみたいセリフは
「代打、俺。」
残念ながらスタメンなのでそれは叶わないのだが、それに気づくのはもう少しあとのこと・・・
そしてついに試合が始まる。
もーーーーーーっと続く。