玉置神社 犬吠檜に見る南海トラフの足音  | 70 racing project

70 racing project

T.YOSHIKAWA Official blog

奈良県は十津川村
「神様に呼ばれないと辿り着けない」と言われるスーパーパワースポット『玉置神社』
令和6年に入ってもう2週間になりそうですが、去年の話しですいません
昨年の12月はふたご座流星群の撮影を兼ねて、少し早めの13日に12月の玉置山登拝に行ってきました
極大は14~15日だったのですが、お天気が良くないようだったので1日早く行くことにしました
当日はたいへん良いお天気で朝イチこそ寒かったものの、日が昇ってからはポカポカ陽気で気持ちの良い1日でした
山頂からはキラキラ金色に光る熊野灘が展望でき、令和5年の最後を飾るにふさわしい山行きになりました
そしてその夜のふたご座流星群は、まさに星が降りそそぐような天体ショーを見せていただき、玉置山の神様にはほんとうに感謝です
報告が年を越してしまいましたが、昨年12月の玉置山登拝と玉置神社への月詣を、少し早めに無事済ませておりました

 


今回は急遽、内容を変更させて頂きました

令和6年の初日に発生した石川・能登半島地震は、元日の雰囲気を突如襲った最大震度7の揺れは、住み慣れた住宅や街並みを破壊し220人もの命を奪いました(1/13時点)
じつは、能登半島の謎の地殻変動はすでに4年前からGPS予測が察知していたのです
これまで「地震予知はできない」と言われながらも、新たな手法で地震の発生予測に果敢に取り組む学者がいます
今回の地震の約2年前、2022年1月12日放送の【特命取材班スクープ】で地震発生予測に挑む学者として、京都大学の西村卓也教授(当時は准教授)の研究を2022年に放送していました
西村氏は当時、能登半島で3cmほど隆起する前例のない「謎の地殻変動」を観測していました
大地震の足音が迫っていることを、じつはは事前に予知していたのです

西村卓也准教授は、新たな手法で地震の発生を予測する研究を進めていました
(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「GPSのデータを使って、地面が精密にどう動いているのかを調べます。それで地殻変動の様子がわかるのですが、地殻変動から地下で起こっている地震のメカニズムや、断層でどのように『ひずみ』がたまっているのかというようなことを調べています」
「GPS」はスマートフォンや車のナビゲーションなどにも利用されていて、人工衛星からの信号で位置情報が分かるシステムだ。西村准教授はミリ単位で正確に位置情報を調査できることに注目しました



 

私たちの住む日本列島は、「フィリピン海プレート」や「太平洋プレート」など4枚のプレートの上にあり、海側から常に押される力がかかり地盤にひずみがたまっています
そして、そのひずみに地盤が耐えきれなくなると地震が起ます
国はこうした地盤の動きを監視するために、全国約1300か所に「電子基準点」と呼ばれるGPSアンテナなどを装備した機器を設置していました
西村准教授はGPSの位置情報を利用することで地盤の動きをとらえ、地震発生の研究に役立てようとしているのです



 

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「赤い矢印は、『各観測点の位置が1年あたりにどれだけ動いているのか』を示した図です。動きが顕著なのが南海トラフ沿い、太平洋側ですね。大きく北西方向に動いていて、それは南海トラフからくる海のプレートが北西方向に押している影響で、四国とか紀伊半島が大きく動いている」
こうしたデータを基に作られたのが『日本列島のひずみ分布図』で、GPSデータを解析すると近畿や九州がオレンジ色になっていて、よりひずみがたまっていることを示しています



 

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「これは西日本、中部地方から九州にかけての地図にひずみのたまりやすさを書き表した図になっています。色が白、緑、黄色、オレンジ、赤にいくにしたがって、どんどんひずみのたまりやすさが速くたまる場所というのを表しています」
そして2021年、西村准教授は研究を進める中で衝撃的なデータを得ました
大地震につながるかもしれない変化でした

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「25年間のGPSのデータの中では、なかなか前例のないようなことが起こっているのではないかと思います」
前例のないデータがもたらされた場所、それは「能登半島」でした
能登半島最北端に位置する石川県珠洲市
このあたりの地盤が2020年12月ごろから3cmほど隆起する「謎の地殻変動」を察知していたという



 

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授 去年11月)
「国土地理院のGPSの観測点で、2020年の12月からこの観測点を中心に変動が観測されていまして。だいたい3cmくらい、2020年12月から2021年11月くらいまで隆起が観測されている場所です」
火山のない地域では考えられない数値と群発地震
西村准教授によると「3cm」という地盤の動きは火山周辺ではみられるが、能登半島のような火山のない地域では、通常では考えられない数値だったという
こうした動きに合わせるかのように、珠洲市周辺では2021年1年間に群発地震が相次いでいました
震度1以上の有感地震がこれまでに80回近くも観測されていたのです

(珠洲市の住人)
「かなり頻繁に起きていますよね。3日か4日、長いときは1か月くらいもっとあいているかな。結構こわいね、大きな地震が来ないといいなと思うんだけど」

地殻変動の原因などは分かっていないが、西村准教授らの研究グループはこうした動きをさらに詳細に探ろうと、地震の震源近くにある珠洲市の2か所に独自のGPSの機器を設置
大地震が起きないか、注意深く調査を続けていました

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「いま起こっている群発地震の震源域が大きく分けて4つに分かれているんですけれど、その中でも一番活動的な震源域がちょうど、この海岸線の東側の辺りにあって。ちょうどその間を周りを囲むように観測点を設置しています」


 

近畿地方は活断層が集中『直下型地震』への警戒が必要
また「地震の巣」とされる活断層が集中している近畿地方には、南海トラフに押されて”ひずみ”がたまっていると指摘しています
そして、GPSのデータ解析でひずみがたまっているとされる近畿地方。能登半島と同様に警戒すべき場所なのです
2021年には『震度5クラスの地震』が相次いで発生
2021年12月3日の午前9時半ごろ、和歌山県北部を震源とするM5.4の地震が起きました
最大震度は5弱の強い揺れで、御坊市役所では窓ガラス37枚が割れるなどの被害が出ました
この約3時間前には、400kmほど離れた山梨県東部で最大震度5弱を観測する地震が起きていました
これまで多くの地震の発生メカニズムなどを分析してきた「京都大学防災研究所」の西村卓也准教授は和歌山県北部で起きた地震について次のように話していました

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「和歌山県のあたりは普段から非常に地震活動が活発なんですけれども、特に和歌山市付近が一番活発なんですが、そのあたりで起こっている地震とは若干タイプが異なります」

阪神・淡路大震災を引き起こしたのは、兵庫県の淡路島から阪神間に伸びる「野島断層」という1本の活断層でした
近畿地方には「地震の巣」と呼ばれるほど活断層が集まっていて、地盤のひずみがいま、こうした活断層などを動かそうとしているのだといいます
海側のプレートが陸側のプレートを引き込み、たまったひずみが解放されたときに発生する南海トラフ地震
発生が近づくいま、特に西日本は活断層などが動くことで起きる「直下型地震」への警戒が必要だといます

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「近畿の地震というのは南海トラフ地震の前50年から、あと10年くらいに増えるという。そういう傾向がありますので。まさにこれからが活動期に入ってきている、そういう状況なんだろうと思います」



 

昭和の南海地震前も、西日本で「直下型が相次ぎ発生」
1946年12月に発生した『昭和の南海地震』の際も、その前後に西日本では直下型地震が相次いで発生しました
1925年5月には兵庫県北部を震源とした「但馬地震」が発生。また、1927年3月には京都府北部を震源とした「北丹後地震」が発生
さらに、1943年9月に鳥取県西部を震源とした「鳥取地震」などが起きています
そして近畿地方の地盤にも、いま新たにひずみがたまってきている証拠があるといいます
それは2018年に起きた「大阪北部地震」です

(京都大学・防災研究所 西村卓也准教授)
「2018年の前のデータでみても、やっぱりひずみのたまり方が周辺よりも高い場所でしたので。ああいう地震が起こるというのは、ある程度ひずみがたまりやすい場所で起こったということがいえるんじゃないかなと思います。主要な断層は当然、近畿の場合もいっぱいあるのですが、そういう主要な所以外のちょっとしたところでも、M6クラスであれば起こりえますので。ある意味どこで起こってもおかしくない」

発生までにすでにカウントダウンに入ったといわれる「南海トラフ地震」。その備えとともに、私たちは活断層による直下型地震への準備も決して怠ってはいけません

以上2022年1月12日に放送された【特命取材班スクープ】地震発生予測に挑む学者よりから抜粋




いつもも遅くなってしまう玉置山登拝のご報告ですが、今回もゆっくりお正月に書かせていただこうと思っていたら、元旦から大変なことが起こってしまいました

今回は予定を変更してこの内容でお届けすることにしました
「1月1日に何で私がこんな目にあうんですか」と家族全員を失われたお父さんの悲痛な叫びが忘れられません
先に述べたテレビ番組は私も見ていて「いつか大きい地震が起こるかもしれない」と思っていた方は、私以外にもたくさんいらっしゃったはずです
しかしそれがいつかというのは誰にもわからないし、それに対しての備えをしろと言われてもそう簡単にできることではありません
ましてや住み慣れたふるさとの我が家を捨てて引っ越すなんて出来るわけがありません
そしてまさかの元旦午後4時、それも今まで時々起こっていた震度5弱のあとすぐにあの大きな揺れがくるとは・・・
さらにその2~3分後すぐ大津波に襲われた地域や、大火災が発生するも消火できないなどいろいろなことが重なって未だ被害の全容すらわかっていません
孤立している地域もたくさんあるようで、二次被害の恐れも懸念されます
私も募金はさせていただいたものの、それ以上は何もできていません
私は以前の阪神淡路大震災で仕事の同期を亡くし、東日本大震災では母方の親戚が犠牲となっています
地震は人が油断している時を狙っているかのごとく、非情にも容赦なくやってきます
先のお父さんの言葉は、神に対しての叫びだったように思います
毎月玉置神社にお詣りさせて頂いている私がこのようなことを言うのも変ですが、みんなもよくわかっているはずです
「神っていませんよね」
一般的にいわれている神は多方が人神で、多方が人間が勝手に作ったものです
それではなぜ人は神に祈ろうとするのでしょう
じつはこの世界は、神に祈るしかどうしようもないことがほとんどだからです
科学が発達し、いろんなことが解明されてきていますが、何か解ったとしてもその何十倍何百倍ものわからないことがすぐに出てきます
そもそも宇宙がどうしてできたとか、地球の中がどうなっているとか、仮説はあっても本当のことは誰にもわかりません
そのわからないことこそが神の世界なのです
話が少しそれてしまいましたが、ガイア理論という考え方があります
その理論では地球自体が生き物で、我々はその一部にしか過ぎないとしています
だから地球にとって人間が有害な存在になったら排除されるかもしれないということです
実際に近年そういうことが多々起こってきています
極端な言い方をしてしまいましたが、地震も地球の活動の一部なのです
それを理解したうえで、うまく生き残るすべを考えて行くしかありません

地球のいとなみは我々の考えるスパンとはまったく違うということも考慮しなければなりません

たぶん親子孫さらにその先何代にも渡って語りつなげておかないといけない長さなのです

宇宙がそうであるように、我々を基準に考えていてはダメなのです

 


 

今回の地震で犠牲になられた方々には心よりお悔みを申し上げます
また被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げます
今わかっている地震のメカニズムが正しければ、しばらく能登では大地震は無いと思われますので、皆で復興に全力を注ぎましょう
しかし地震は地球のいとなみですから、いつかまた突然どこかで必ず起こります
今回の教訓を無駄にせず次につなげなければいけません
あのときこうすればよかったのでは?

と思うことを一生懸命考えて、少しでも前に進まなければいけません
そうゆう時にこそ、祈れば神からメッセージが降りてくることがあるのです
どうしたら良いかわからない時は祈る、それが神の力を呼ぶ方法なのです

さて本当の神様はどこにいるんでしょうね~
そういえば犬吠檜にしばらく行ってないわ
でわでわまた次回