ナースカウンセラーのつぶやき -46ページ目

新人教育。

私が三年目の春。
新人の教育係になりました。
私としては
可愛い妹ができるようで、とぉーっても楽しみにしていたんです
o(^-^)o

なのに…
振り分けられたのは…

男!

しかも三十路すぎ!

(; ̄Д ̄)ガビーン

夢、砕けました。

どーやって、教えるんだ?
年上だしっ。

…困った。

けど、
困っていても仕方がないので
ぎこちなく、コミュニケーションをとりながら、私にくっついて、勉強してもらう。


…。

しばらくすると、

『先輩、僕、○○さんからケアを拒否されるんですけど
(><。)。。』


『先輩、僕、輸液ポンプ内の気泡が上手く弾けないんですけど
(ノ_<。)』



→うん。○○さん、若い女性だからね、普通、トイレとか、入浴介助とか、嫌だろうね。
まして、人は1日のうちで食事の回数よりも、トイレの回数のほうが多い。
その度に、落ち込まれちゃあ、こっちが泣きたいんですけど。

→うん。気泡は全部弾かんでいいから、せめて30分で一回切り上げて帰ってこようか。行方不明で皆、困ってるよ。

あるときは、
『先輩、女の患者さんに拒否されるのは、理解できましたけど今日は男の患者さんに、看護婦さんじゃないのかよって、残念がられました(T_T)』

→凹むなよ(・_・;)
そういうこと、他にも多々あるけど、いちいち気にしてたら、仕事になりませんけど。頼みますよ。
…こうして、看護師はある意味、図太く、逞しくなるんですね。
なんか、いいのか、悪いのか。

社会経験もあって、三十路すぎると、まして、男子ならば、プライドもあるし、周りが見えなくもなるか…。
それだけ、一生懸命だったんですね。
今、振り返ると見えてくる。



当時は、
男女のちがいはあるんだし、患者さんの指名を貰いに仕事してるんじゃないんだから、あなたができるケアを一生懸命しなさい!
なんてことを言っていた気が。もっと違う言い方あったのになぁ。私も未熟でした…。

今となっては、
彼のもつ、繊細さや優しさは、きっと
誰かに伝わり、
誰かの力になる、
素敵な長所だと、思っています。

そんな彼も
新人の教育係になり、
私とは違った《人に教える難しさ》を感じているようです。

今は違う職場ですが、
時々近況を報告してくれるので私は、嬉しく思っています。

彼の良いところを
新人さんが、受け継いでくれれば、とても患者さんに優しい看護師に成長してくれると思います。
その報告を
また
お酒を交わしながら
聞くのが、
とても
楽しみですo(^-^)o

手。

この時期、雑誌なんかを見ると、『夏ネイル』の特集がされていたりしますね。
すっごく
興味はあるんだけれど、仕事柄、マニキュアは塗れません。
…爪を伸ばすこともできません。

私達の手は、
直接、人に触れるもの。
いつも
手洗いや、消毒で
むしろ、
いや、かなり
荒れています…(>_<)

数年前、
かなーり正直な患者さんに

『看護婦さんの手、可哀想だね。』

ひっ…。みっ、見られた?!
(°д°;;)


ささくれだらけの、
深爪気味の
綺麗とは
いえない
手。


日々の忙しさで
セルフケアが全くできてなかったのが、バレてしまったようで
かなり、恥ずかしい気持ちになったのを覚えています。


それからは、年中、ハンドクリームが手放せません。

ただ、クリーム塗ってもまたすぐ洗うから、イタチゴッコのような気もしなくはないけど。
→多分気休め?

やっぱり、いまでも
ささくれだらけの
深爪な手。


でも最近、やっと、
綺麗にマニキュアが塗られてはいない、この手も
『仕事してます!』
『頑張ってます!』

言ってる気がして、
ちょっと
誇らしい…かな。


これから先
どんなに大変でも
どんな人にでも
『あたたかい手』
を差し出せるようにしたいなぁ、というのが理想かもしれません。

こんな夜は…

静かな夜です。
こんなにも静かな夜は、
あの患者さんを
思い出します。

その人は、確か、80代のインフルエンザの患者さん。酸素投与がされていたけど、認知症があって
ベッドだと転落する危険があったから、個室でお座敷にお布団を敷いていた。
あと、頭をグラグラさせるのでいつも、ヘルメットをつけられていた。

夜、消灯時間もすぎ、
少し落ち着いたのでナースステーションで、カルテ整理をしていたところ、

ズリッズリッ
ズリッズリッズリッ

ん?

ズリッズリッ
ブチッ シュー!

へ?

『かんごぉふしゃぁぁあん』

\(◎o◎)/

見に行くと、
ヘルメットのお爺ちゃんが
廊下に頭ズリズリさせながら、ほふく前進しているッ!

酸素チューブははずれ、
鼻水はたれ、
頭がヘルメットの重みで持ち上げられず、ズリズリしたまま、ナースステーションの灯りのほうへ…

『なに?どうしたの?』

『かんごぉふしゃぁぁあん、ちゃみちいんですぅ』

あらあら(-o-;)
あなた、インフルエンザなんですけどね…。

『ちゃみしくて、ねれないぃ』
そっかぁ。

とは言っても、部屋に付きっきりというわけにはいかない。

なので、
車椅子に乗せ、酸素マスクをし、ナースステーションでしばらく過ごすことにした。

そうしているうちに、
ヘルメットがコックリコックリゆれだした

よし(o~-')b

そっと
部屋に戻して
お布団に横にする…


…。
『か、かんごぉふしゃぁぁあん。
・゜゜(>_<)゜゜・。』

いっ?!
もぅ、気付いた?
泣いている?


『ひとりは、いやだよぉぉお』
あぁぁぁ( ̄○ ̄;)
ごめんなさいねぇ…。

結局、ナースステーションに
お座敷ごと移動し
朝までナースステーションの床で過ごしました。
時々、目を開けて私達の姿が見えないと、ナースステーション中をはいずりまわるので、
誰かが必ず残るようにしましたが…。

ヘルメット姿で、
コックリコックリ揺れて
私の顔をみるとニカッと
笑っていたのを思い出すと、今でも、顔がほころびます。
一緒にいて癒されていたのは、きっと、私達のほうでした
o(^-^)o
忘れたくない患者さんです。