ルビーとサファイアって同じらしいよ。
ふーん。
昨日食べなかったかぼちゃの煮物を頬張りながら彼は得意げに話す。
もっとうまくやってよ、と泣きたくなるから最大限不機嫌なふーんを贈る。
それ、今日のお弁当にも入ってるからね。
帰りが遅いのも、すぐにシャワーを浴びて寝てしまうのも、何も思わなくなっていた。私たち長く居すぎたのかな。
朝の占いに何か言いながら支度している。
お皿を洗う私は水の音でそれを流す。
彼のいろんな雑学を聞くのが楽しみだった。
いつしか知識の入手経路を疑って、今回も。
変わってしまったのは私だった。
毛玉のついたパジャマが目に入り、何かが吹っ切れた。
未来を選択する時が来た。
玄関を出る彼の腕をつかんだ。