ついにスマホの中は尽きた。
ゲームのハートはゼロ、似たり寄ったりな加工画像にも飽き、タイムラインは引っ張ってもbotだけが流れる始末。
すぐに既読をつけるのも恥ずかしいから心なしか急いで君とのやり取りを遡る。
既読をつけるメッセージは来ないのに。
特に目的もなく外に出てきたものの何でつぶしたらいいのってくらいの暇。
暗くなったスマホ画面に青空がうつる。
今日が晴れだと気付く。
晴れているときに気付けなかった自分が情けない。
ゆっくり雲が流れる。
君のスマホにも青空がうつっていますか。
それとも「通知1件」、そう表示されていますか。
設定を変えた君。照明を落とした部屋に光るそれにはすぐに気付く僕。
もう僕には関係ないけどね。
僕は歩く。もう振り返るはずはなかった。